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プレ男アイルランドのおみやげで、ぐるぐるの組みひもみたいな模様をよく見るよね。

メル美あの模様のお手本のひとつが、1200年前の手書きの聖書「ケルズの書」なんだって。
今回は「ケルズの書」です。所蔵するトリニティ・カレッジ・ダブリン(アイルランドの大学)の公式サイトの解説「What is the Book of Kells?」と、ユネスコ「世界の記憶」の登録ページで確かめました。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| つくられた時期 | 西暦800年ごろ(1200年以上前) |
| 中身 | 新約聖書の4つの福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ) |
| 言葉 | ラテン語 |
| 材料 | ヴェラム(下ごしらえした子牛の皮) |
| ページ数 | いまは680ページ(340葉)。失われたページもあるとみられる |
| 所蔵 | トリニティ・カレッジ・ダブリン(1661年から) |
| 世界の記憶 | 2011年に登録(ユネスコ) |
- 名前の由来は、9世紀から1661年まで、アイルランド・ミース州のケルズの修道院にあったことから
どんな本?
- ふだん使う本ではなく、儀式のための本でした。聖遺物箱のような入れものにしまい、大切な礼拝のときに祭壇にかざるものだった、と大学は説明しています
- ケルトの組みひも文様、空想の生きもの、キリスト教の象徴が、こまかく、あざやかに描かれ、「天使の仕事」とたとえられることもあります
- ユネスコによると、ページいっぱいの頭文字や人物の絵から、文字をひきたてる小さな飾りまで、すべてのページに装飾があります。ケルズの書はアイルランド最大の歴史の宝とされ、毎年約50万人がトリニティ・カレッジをおとずれます
- たとえば、ある見開き(ヨハネによる福音書6章)では、ブドウの房をはく2頭のライオンや、ヨハネの象徴であるワシが、聖餐(パンとぶどう酒)についての文をかざっています。この見開きで多く使われている青は、ウォード(大青)という植物からとった色です(大学の展示ページより)

プレ男全部のページに飾りがあるって、気が遠くなる…。
書いたのは、若い修道士たち(大学の解説より)
- 書いて絵をつけた修道士は、18歳くらいだった人もいたかもしれません。西暦800年ごろは寿命が短く、それでも一人前の大人の年齢でした
- 修道院の写字室で、長い時間、机にかがんで作業しました。余白には「もういやだ!」といった書きこみや、同じ行をくりかえしてしまったまちがいも残っています
ヴァイキング、盗難、そして大学へ(大学の解説より)
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 800年ごろ | 少なくとも一部は、いまのスコットランド沖のアイオナ島、聖コルム・キレ(コルンバ)の修道院でつくられたとみられる |
| 9世紀 | アイオナ島はヴァイキングにたびたび襲われ、68人の修道士が殺されたこともあった。生きのこった修道士は、本を持って屋根のない小舟で海をわたり、アイルランドのケルズの修道院へ。本はおそらくここで完成し、名前もここから |
| 11世紀 | 盗難にあい、本を守っていた高価なケース(金で飾られていたとみられる)が失われる。最初と最後のページがなくなったのは、このときかもしれない |
| 17世紀なかば | 政治の混乱で、ふたたび危険に。ヘンリー・ジョーンズ司教が本をうつし、1661年、安全のためトリニティ・カレッジ・ダブリンにおくる。以来、大学が保管している |

メル美ヴァイキングからにげて小舟で海をわたったなんて…。よくぞ残ってくれたね。
いまどこで見られる?(大学の公式サイトより、2026年10月22日に確認)
- ダブリンのトリニティ・カレッジ旧図書館の宝物室で、温度と湿度を管理したケースに入れて常設展示されています。見学は「Book of Kells Experience」の入場券にふくまれます
- 展示されるのは1度に2ページ(見開き)だけ。保存のため、年に数回ページをめくっています。全680ページを見終わるには約30年かかるので、全部を見た人はほとんどいません
- 傷みやすいので、宝物室での写真撮影は禁止。かわりに、デジタル版をオンラインで見ることができます

トリニティ・カレッジ・ダブリンによると、ケルズの書は西暦800年ごろの4つの福音書の写本で、いまは680ページ。展示は1度に2ページで、全部を見るには約30年かかります。
まとめ
- 西暦800年ごろ、修道士たちが子牛の皮にラテン語で写した、4つの福音書
- いまは680ページ。すべてのページに装飾(組みひも文様、空想の生きもの)
- アイオナ島でつくりはじめ、ヴァイキングの襲撃でケルズへ。11世紀に盗まれてケースを失い、1661年にトリニティ・カレッジ・ダブリンへ
- 2011年、ユネスコ「世界の記憶」に登録
- 展示は1度に2ページ、全部見るには約30年
- 手で写した本から印刷の時代へはグーテンベルク聖書、なぞの写本はヴォイニッチ手稿もどうぞ
参考文献
- Trinity College Dublin. What is the Book of Kells? https://www.visittrinity.ie/what-is-the-book-of-kells/ (閲覧日:2026年10月22日)
- Trinity College Dublin. Book of Kells Experience. https://www.visittrinity.ie/book-of-kells/ (閲覧日:2026年10月22日)
- Trinity College Dublin. Book of Kells pages on display. https://www.visittrinity.ie/book-of-kells-pages-on-display/ (閲覧日:2026年10月22日)
- UNESCO Memory of the World. Book of Kells. https://www.unesco.org/en/memory-world/book-kells (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。