
プレ男アルコールが入ってない化粧水を選ぼうと思ったら、「セチルアルコール」って書いてあった。これもアルコール?

メル美日本化粧品工業会によると、名前は似てても、エタノールとは別の成分なんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は化粧品の成分表示の「アルコール」と保湿成分です。日本化粧品工業会の「化粧品に使われるアルコール」と「保湿とエモリエント」をもとにまとめました。
化粧品の「アルコール」=エタノール
- 化粧品で「アルコール」とよぶのはエチルアルコールのことで、成分表示では「エタノール」と書かれます(薬用化粧品などでは「無水エタノール」と書かれることも)
- 無色透明で蒸発しやすく、いろいろな成分を溶かすのが得意です
入っている目的
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| ふき取る | ふき取り化粧水などで、肌に残った皮脂や汚れを浮かせて取りのぞく |
| 爽快感 | 蒸発するときに熱をうばうので、使ったあとスーッとする |
| 溶かす | 水や油に溶けにくい成分、香料、色素を均一にまぜる |
名前が似ている別の成分
| 成分表示の名前 | 正体 |
|---|---|
| セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール | 固形の油分。製品を固めたり、とろみをつけたり |
| イソステアリルアルコール | 液状の油分。肌をやわらかくするエモリエント剤や乳化剤 |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 |
- 化学構造に水酸基(OH)をもつものをアルコールとよぶため名前がついていますが、エチルアルコールとは性質がちがいます

プレ男セチルアルコールは油分なのか。名前だけじゃわからないね。
保湿の2つのはたらき
- 「保湿」は、肌の水分を補ったり、蒸発を防いだりしてうるおいを保つこと。「エモリエント」は、水分の蒸発をおさえてうるおいを保ち、肌をやわらかくすること
| 性質 | 成分の例 | |
|---|---|---|
| ヒューメクタント | 水溶性。吸湿性が高く、肌に水分を与えて乾燥から守る | グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素 |
| エモリエント剤 | 油溶性。肌の表面になめらかにのびて、水分を蒸発させない | 天然油脂、脂肪酸エステル、ラノリン、リン脂質など |
- 肌のうるおいには、水分、角層の天然保湿因子(NMF)、皮脂、細胞間脂質(主成分はセラミド)などのバランスが関わっていて、スキンケア化粧品は、水分とこの2種類の成分をバランスよく組み合わせています

化粧品の成分表示で「アルコール」とつく成分でも、エタノールとセチルアルコールなどは別の成分です。名前だけで判断せず、表示をよく見てみましょう。
「医薬部外品」の表示は洗顔料の「医薬部外品」ってなに?、化粧品の保管は化粧水や整髪料に使用期限がないのはなぜ?へ。

プレ男スーッとするのが苦手なら、成分表示で「エタノール」を探せばいいんだね。

メル美保湿成分の名前も、少しずつ覚えていこう。
まとめ
- 化粧品の「アルコール」はエタノール。ふき取り・爽快感・溶かすために入っている
- セチルアルコールなどは油分、フェノキシエタノールは防腐剤で、エタノールとは別
- 保湿は、水溶性のヒューメクタント(グリセリンなど)と油溶性のエモリエント剤の組み合わせ
参考文献
- 日本化粧品工業会. 化粧品に使われるアルコール. https://www.jcia.org/user/public/knowledge/glossary/alcohol (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本化粧品工業会. 保湿とエモリエント. https://www.jcia.org/user/public/knowledge/glossary/moisturizing (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。