ジャンプ式の折りたたみ傘、手元をしまう途中で手を放すと飛び出して顔に当たる。衝撃は最大約159kgf、ガラス板が割れた。使う人の約3割がけがや「ヒヤリ」、半分は禁止された縮め方【国民生活センター】
ボタンひとつで開くジャンプ式の折りたたみ傘。国民生活センターによると、手元(持ち手)を押し縮めてしまう途中で手を放すと、中のバネの力で手元が飛び出し、目や歯に当たって治療に1か月以上かかったけがもありました。テストでは、飛び出した手元の衝撃は604〜1,562N(62〜159kgf)で、厚さ約4mmのガラス板が割れました。使ったことのある1,000人の約3割がけがや危険を感じた経験があり、52.3%が取扱説明書で禁止されている縮め方をすることがあると答えました。顔や体から離して使う、飛び出し防止機能つきを選ぶなどのポイントをまとめます。

プレ男ジャンプ式の折りたたみ傘、縮めるのが固いから、地面に押し当ててたたんでる。

メル美それ、取扱説明書で禁止されている縮め方だよ。手元が飛び出して顔に当たる事故もあるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はジャンプ式の折りたたみ傘です。国民生活センターの「ジャンプ式折りたたみ傘の事故に注意」(2019年9月12日公表、2024年10月17日更新)をもとにまとめました。
しくみ:中棒に強いバネ
- ジャンプ式の折りたたみ傘は、手元のボタンで傘が開き、中棒がのびます。中棒にはバネが入っていて、押し縮められたバネがのびようとする力で開きます
- しまうときは、傘と手元を持って手の力で押し縮めます。その途中で手を放すと、バネの力で手元が飛び出し、顔や体に当たることがあります
- 法律(家庭用品品質表示法)で、「傘の開閉時やシャフト(中棒)の伸縮時には、顔や身体から離して使用する」旨の表示が義務づけられています
目や歯に当たる事故
2014年度以降、危害・危険の相談は13件。国民生活センターへのテスト依頼3件のうち2件は、治療に1か月以上かかっていました。
- 手元を完全に押し込んでいないまま手を放したら、手元が飛び出して目を直撃し、視力が下がった
- 学校の玄関で中棒をしまおうとしたら、はね返った手元が当たって前歯が1本折れ、唇を2針縫った(購入時のタグはよく読んでいなかった)
- 押し込んだ手元が急に飛び出し、口に当たって歯が折れた
- 手が滑って手元が目に当たった

プレ男目や歯に当たるのか…。
テスト:ガラス板が割れる衝撃
- 飛び出した手元がぶつかったときの衝撃は604〜1,562N(62〜159kgf)。厚さ約4mmのガラス板にぶつけると、ガラスが割れました
- 手元をしまうのに必要な力は、最大で36〜77N(4〜8kgf)と大きく、しかも力をかけ続ける必要があります
使う人の約3割が「けが」か「ヒヤリ」
使ったことのある1,000人(男性697人、女性303人)へのアンケートです。
- けがをしたことがある人は4.3%、危険を感じたことがある人は25.3%で、合わせて約3割
- その原因は、「手元をしまう途中で手を放した」(144人)、「誤って開閉ボタンを押した」(133人)
- 52.3%が、取扱説明書や注意表示で禁止されているしまい方をすることがあると答えました
- 縦向きに持ってしまう
- 傘の片方を体や物に押し当ててしまう
- 開閉ボタンを押さずに、下ろくろを持って傘ごと手元をしまう
- 手元をしまう力が「重い」「やや重い」と感じる人は5割超。使う前に取扱説明書や注意表示を確かめた人は2割に満たない程度でした

ジャンプ式の折りたたみ傘は、中に強いバネが入っています。手元をしまうときは途中で手を放さず、顔や体から離して扱いましょう。
傘のタグの読み方は靴・かばん・傘のタグも読める男に、たたんだ傘の持ち方はたたんだ傘の「横持ち」へ。

プレ男地面に押し当てるのはやめて、取扱説明書のしまい方を見なおす。

メル美次に買うなら、飛び出し防止機能つきがいいね。
まとめ
- ジャンプ式の折りたたみ傘は、手元をしまう途中で手を放すと、バネの力で飛び出す
- 衝撃は最大約159kgf。目や歯に当たり、治療に1か月以上かかったけがも
- 使う人の約3割がけが・ヒヤリの経験、52.3%が禁止されたしまい方をすることがある
- 取扱説明書を読み、顔や体から離して使う
- 手を放しても手元が飛び出さない飛び出し防止機能つきの商品もある
参考文献
- 国民生活センター. ジャンプ式折りたたみ傘の事故に注意-飛び出した手元が顔や身体に衝突し重篤なけがをすることも-(2019年9月12日公表、2024年10月17日更新). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190912_2.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 国民生活センター. 同 報告書本文(PDF). https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190912_2.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。