
オタ男ぼく、LINEは絵文字なしの文字だけ派なんだけど、「冷たい」って思われてるのかな…。

ブン子わたしも、絵文字をたくさん使うと軽く見られそうで、つい控えめにしちゃう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、デート相手へのメッセージの絵文字を調べた研究です。米国インディアナ大学キンゼイ研究所のゲッセルマンらが、2019年に学術誌「PLOS ONE」に発表した論文「Worth a thousand interpersonal words: Emoji as affective signals for relationship-oriented digital communication」の原文をもとにまとめました。調べたのは米国の独身の大人で、LINEではなく、テキストメッセージ全般です。
どんな研究?
- 調査1:米国の独身の大人5,327人(18〜94歳、平均42.03歳)。マッチングアプリ会社Matchが資金を出している毎年の調査「Singles in America」のデータを使いました(論文によると、参加者はMatchの利用者から集めたのではなく、調査会社のパネルから集めています)
- 調査2:オンラインで出会いを探している米国の独身の大人275人(18〜71歳、平均30.86歳、2018年秋)。こちらは著者の大学の研究費で行いました
- どちらも、デート相手へのメッセージで絵文字をどれくらい使うかと、この1年のデートの経験などを答えてもらい、その関係を調べました。年齢・性別などの影響は計算で差し引いています
- 論文はほかの項目も調べていますが、この記事では、出会い・デートに関わるものだけを紹介します
わかったこと(1):どれくらい使っている?
調査1(5,327人)では、デート相手へのメッセージで絵文字(顔文字を含む)を
- 「まったく使わない」37.6%
- 「ほとんど使わない」29.1%
- 「よく使うが、毎回ではない」28.2%
- 「毎回1つは使う」2.6%
- 「毎回2つ以上使う」2.5%
調査2(275人、オンラインで出会いを探している人)では、「まったく使わない」は3.3%だけでした。
わかったこと(2):使う理由は「個性が出るから」
調査1で、デート相手に絵文字を使う理由(あてはまるものをすべて)は、次のとおりでした。
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| メッセージに個性が出る | 53% |
| 気持ちを表しやすい | 23.5% |
| 全部書くより速くて楽 | 19.9% |
| はやっていて、ほかの人も使っている | 12.5% |

ブン子「楽だから」より「個性が出るから」が多いんだ。気持ちを伝える道具なんだね。
わかったこと(3):よく使う人ほど、2回目のデートにつながっていた
- 調査1:絵文字をよく使う人ほど、この1年の初デートの回数が多い関係がありました。ただし論文自身、この関係は小さいと書いています
- 調査2:絵文字の使う頻度と初デートの回数には、関係が見られませんでした(調査1の結果は再現されませんでした)
- 一方、調査2では、絵文字をよく使う人ほど、この1年の2回目以降のデートの回数が多い関係がありました
- 調査2で、いちばん最近の初デートの相手に、会う前のメッセージで絵文字をよく使っていた人ほど、
- その相手と2回目のデートをした(または予定がある)割合が高い
- その相手と付き合い始めた割合が高い
- いまもその相手とよく連絡をとっている
という関係がありました。論文は、絵文字は「最初のデートのあとも、つながりを保つこと」と関係していた、とまとめています。

オタ男じゃあ、絵文字を増やせば2回目のデートに行けるってこと?

この研究で見えたのは、絵文字をよく使う人ほど、デートがその先につながりやすい「関係」です。絵文字のおかげなのか、デートがうまくいく人が絵文字も使うのかは、わかっていません。
婚活に当てはめると
論文が書いている限界も含めて、いえることは次のくらいです。
- 調べたのは「関係があるか」だけです。絵文字を使うとデートが増えるのか、デートがうまくいく人が絵文字も使うのか、原因と結果はわからないと論文自身が書いています
- 論文は、感情を読みとる力(感情知能)が高いなど、よい関係と結びつく特徴を持つ人が、絵文字も多く使うのかもしれない、という推測もあげています
- 調べたのは送る側だけで、受けとった人がどう感じたかは調べていません
- どの絵文字がよいかも調べていません
注意したいこと:
- 参加者は米国の人で、英語でやりとりする人です。論文も、言語や文化によって結果は変わるかもしれない、と書いています。日本のLINEのスタンプのような使い方で同じになるかは、この論文からはわかりません
- 調査1は、マッチングアプリ会社が資金を出した調査のデータです(論文には、資金を出した会社はデータの収集・分析・発表の判断に関わっていない、と書かれています)
文字だけのメッセージが誤解されやすいことは、LINEの文字は、思ったほど伝わらない?で紹介した実験でも示されています。

ブン子増やせばいいってわけじゃないけど、うれしい気持ちを伝えたいときは、がまんしないで使ってみようかな。

オタ男ぼくも、「楽しかったです」のあとに1個だけ付けてみる。
- LINEの送り方の基本は婚活のLINE、どう送る?、アプリの最初のメッセージはマッチングしたら、最初のメッセージは何を送る?の記事もどうぞ
まとめ
- 米国の独身者5,327人の調査では、デート相手に絵文字を「よく使う」人は28.2%、「まったく使わない」人は37.6%
- 使う理由のトップは「メッセージに個性が出る(53%)」
- 絵文字をよく使う人ほど、2回目のデートや付き合い始めにつながっている関係があった(調査2)。初デートの回数との関係は、調査によって結果がちがった
- 関係があるだけで、絵文字が原因かはわからない。受けとる側の感じ方も調べていない
参考文献
- Gesselman AN, Ta VP, Garcia JR. Worth a thousand interpersonal words: Emoji as affective signals for relationship-oriented digital communication. PLOS ONE. 2019;14(8):e0221297. doi:10.1371/journal.pone.0221297. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6695182/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


