
プレ男デヴィッド・ボウイって、顔に稲妻のメイクをした人だよね?名前は知ってるけど、何がすごいのかよく知らないんだ。

メル美日本とのつながりも深いって聞いたことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 「音楽の教養」、今回はデヴィッド・ボウイです。BBC、ロンドンのV&A博物館、松竹の資料をもとにまとめました。
変わり続けた50年
- 1947年1月8日、ロンドン南部のブリクストンで、デヴィッド・ジョーンズとして生まれました。1966年、同じ名前の歌手(モンキーズのデイヴィー・ジョーンズ)が有名になったため、名前を変えました
- 1969年、アルバム『スペース・オディティ』を発表。ヒット曲には「スターマン」「チェンジズ」「ライフ・オン・マーズ?」「ヒーローズ」「レッツ・ダンス」などがあります
- ロックの殿堂は、ボウイを「グラマラスで、未来的で、異星人のようで、そして人間的」と紹介し、50年のキャリアは絶え間ない進化だったとしています
- BBCの追悼記事は、ボウイを「ポップのピカソ」と呼び、ビートルズ、ストーンズ、エルヴィス・プレスリーと並んでポップ音楽のあり方を決めた人だと書いています
1972年、「ジギー・スターダスト」になる
- 1972年のアルバム『ジギー・スターダスト』で、ボウイは宇宙から来たロックスター「ジギー」という別人格を演じ、ブレイクしました
- BBCは、ジギーを「アイライナーをひいた異端児以上の、まさに演劇的なキャラクター」だったとし、ポップの世界にアートや前衛の考え方を持ちこんだと評しています
- その後も、ベルリンでの暮らし(1970年代後半)、インダストリアル・ロック、ドラムンベース、ジャズと、音も見た目も変わり続けました

メル美ずっと同じスタイルじゃなくて、自分を作り変え続けたんだ。
ジギーの衣装は、日本の山本寛斎
- ロンドンのV&A博物館によると、デザイナーの山本寛斎は、1971年に日本人ではじめてロンドンでコレクションを発表し、歌舞伎の色彩や表現に影響を受けたデザインで注目されました
- ボウイは雑誌に載った寛斎のショーの写真を見て、ジギーの赤い髪型のヒントにしたと語っています
- 1973年からは、寛斎がボウイのためにジギーの舞台衣装をつくりました。V&Aには、「ボウイ」という文字が刺しゅうされた白い絹のマント(1973年4月の来日時に寛斎が贈ったもの)などが収蔵されています
- V&Aは、ボウイが日本の文化、とくに歌舞伎から大きな影響を受けたとしています(歌舞伎の楽しみ方)

プレ男あのド派手な衣装が、日本のデザイナーの作品だったなんて!
『戦場のメリークリスマス』(1983年)
- 大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』(1983年5月公開)に、坂本龍一、北野武、トム・コンティらと出演しました
- 第二次世界大戦中のジャワ島の日本軍の捕虜収容所が舞台で、ボウイはイギリス軍の少佐セリアズを演じました。音楽は坂本龍一。英語のタイトルは『Merry Christmas, Mr. Lawrence』です
- ほかにも、映画『地球に落ちて来た男』(1976年)、『ラビリンス/魔王の迷宮』などに出演しました
最後のアルバムは、亡くなる2日前に
- 2004年ごろから表舞台に出ることが少なくなりましたが、2013年、10年ぶりのアルバム『ザ・ネクスト・デイ』を突然発表。イギリスで20年ぶりの1位になりました
- 2016年1月8日、69歳の誕生日に、アルバム『★(ブラックスター)』を発表。その2日後の1月10日、がんのため亡くなりました。18か月間の闘病だったと発表されています
- 長年のプロデューサーは、このアルバムを「世界への別れの贈り物」だったと語り、「彼の死は、その人生と同じく、ひとつの芸術作品だった」とコメントしました

デヴィッド・ボウイは、ジギー・スターダストをはじめ、音も姿も変え続けた人でした。ジギーの衣装は山本寛斎、映画『戦場のメリークリスマス』では坂本龍一や北野武と共演するなど、日本とのつながりも深い人です。
はじめて聴くなら
- 『ジギー・スターダスト』(1972年):ボウイの代表作。まずはここから
- 「ヒーローズ」:ベルリン時代の名曲
- 「アンダー・プレッシャー」:クイーンとの共作(クイーン)
- 『★(ブラックスター)』(2016年):最後のアルバム

メル美『戦場のメリークリスマス』を観てから、坂本龍一のテーマ曲とボウイのアルバムを聴いてみようかな。
まとめ
- 1947年ロンドン生まれ。50年間、音も姿も変わり続けた
- 1972年、別人格「ジギー・スターダスト」でブレイク。ポップに演劇とアートを持ちこんだ
- ジギーの衣装は山本寛斎。歌舞伎など日本文化の影響も
- 大島渚の『戦場のメリークリスマス』で坂本龍一・北野武と共演
- 最後のアルバム『★』は、69歳の誕生日に発表、2日後に亡くなった
参考文献
- BBC News. David Bowie dies of cancer aged 69(2016年1月11日). https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35278872 (閲覧日:2026年9月29日)
- Rock & Roll Hall of Fame. David Bowie. https://www.rockhall.com/inductees/david-bowie (閲覧日:2026年9月29日)
- Victoria and Albert Museum. Cloak, Kansai Yamamoto(Costume designed by Kansai Yamamoto for David Bowie as Ziggy Stardust, 1973). https://collections.vam.ac.uk/item/O1781731/cloak-yamamoto-kansai/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 松竹株式会社. 作品データベース 戦場のメリークリスマス. https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04997/ (閲覧日:2026年9月29日)
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