ボツリヌストキシン2026年10月5日

ボツリヌストキシンとヒアルロン酸の「併用」:学会の診療指針は「弱く推奨」。効果が高まり、併用で合併症は増えないとされる。ただしヒアルロン酸の血管内注入による皮膚壊死・失明には十分な注意を

日本皮膚科学会など5学会の「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」によると、顔のしわ・たるみに、表情じわを弱めるボツリヌストキシンと、へこみを埋めるヒアルロン酸を併用する治療は、効果が高まることが期待できるとして「治療を希望する患者には弱く推奨」です。併用で新しい合併症が増えたという報告はないものの、それぞれの製剤の合併症がなくなるわけではなく、とくにヒアルロン酸を血管に誤って注入したときの皮膚壊死や失明に十分な注意が必要とされています。承認品のほか、未承認品も広く使われています。

目次
  1. 2つの役割のちがい
  2. 指針の評価:「弱く推奨」
  3. 受ける前に確かめたいこと
  4. まとめ

メル美クリニックで「眉間はボトックス、ほうれい線はヒアルロン酸、同じ日に両方やりましょう」って言われたの。いっしょにやって大丈夫なのかな。

プレ男そもそも、2つは何がちがうんだろう?

こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」のボツリヌストキシンから、今回はボツリヌストキシンとヒアルロン酸の併用の話です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)の5学会による「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」の CQ2-2-2(改訂版で追加)をもとにまとめました。

2つの役割のちがい

指針の評価:「弱く推奨」

合併症について

メル美いっしょにやること自体で合併症が増えるわけじゃないけど、ヒアルロン酸の重い合併症には気をつけないといけないんだね。

ボツリヌストキシンとヒアルロン酸の併用は、学会の診療指針で「弱く推奨」とされています。使う製剤が承認品かどうか、ヒアルロン酸の重い合併症への対応も含めて、医師から説明を受けてから決めましょう。

受ける前に確かめたいこと

メル美その日に決めないで、使う製剤とリスクをちゃんと聞いてからにするね。

まとめ


参考文献

  1. 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和3年度厚生労働科学研究補助金). 日本美容外科学会会報 44(特別号), 2022. 第2章第2節 CQ2-2-2. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。