二重の手術「埋没法」と「切開法」のちがい:美容手術でいちばん多いのが二重。戻りやすさ、腫れ、リスクを学会の説明から
日本美容外科学会の調査では、美容外科の手術の40%以上が二重まぶたの手術(重瞼術)でした。糸でとめる「埋没法」は腫れが1週間ほどと短いものの、一重に戻ることがあり、切開する「切開法」は戻りにくいかわりに腫れが大きい。日本形成外科学会の説明をもとに、2つの方法のちがいと、手術を考えるときに知っておきたいことを中立にまとめました。

プレ男じつは、一重がずっと気になってて…。男でも二重の手術を受ける人っているのかな。

メル美糸でとめる方法と、切る方法があるって聞くよね。何がちがうんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」、今回は二重まぶたの手術(重瞼術:じゅうけんじゅつ)です。この記事は、手術をすすめるものではありません。ちがいとリスクを知って、落ち着いて考えるための情報です。
美容外科の手術で、いちばん多い
- 日本美容外科学会(JSAPS)が2017年のデータをまとめた「第1回全国美容医療実態調査」では、二重まぶたの手術(埋没法・切開法)が、美容外科の手術全体の40%以上を占め、最も多い手術でした
なぜ一重になる?
日本形成外科学会によると、
- まぶたを開ける筋肉(上眼瞼挙筋)の一部が枝分かれして皮膚までのびていると、まぶたを開けるときに皮膚が引きこまれて二重になります
- 日本人に一重が多いのは、まぶたが厚く、この二重をつくるしくみが弱い人が多いためと説明されています
2つの方法
| 埋没法(まいぼつほう) | 切開法(せっかいほう) | |
|---|---|---|
| やり方 | まぶたに糸を埋めこんで、二重のラインのくぼみをつくる | 皮膚を切開し、筋肉の一部を取りのぞいて、まぶたの奥の組織と皮膚を糸で固定する |
| 手術時間 | 短い | やや長い |
| 腫れ | 1週間程度 | 大きい |
| 一重への戻りやすさ | 固定力がやや弱く、一重に戻ることがある。皮膚が厚い人、まぶたの脂肪が多い人は戻りやすい傾向 | 一重に戻る可能性はかなり低い |
| 仕上がり | — | 埋没法にくらべ、ややはっきりした二重になる傾向 |
- どちらの方法でも、奥二重、幅の広い二重、平行型、末広型など、いろいろな形がつくれるとされています
- まぶたの脂肪を取る、目頭切開、たるんだ皮膚を取るなどを、同時に行うこともあります

プレ男埋没法は手軽だけど、戻ることもあるんだ。
リスクと限界
- 日本形成外科学会は、二重の手術で明るい印象の目をつくることはある程度可能だが、成果には限界があること、期待と違う結果になることもありうること、そして完ぺきな結果が得られるということはないことを、よく理解したうえで手術を受けるよう呼びかけています
- 手術のあとに起こりうることとして、左右差、予定と違うラインができる、感覚が鈍くなる、出血、感染などがあげられています
手術を考えるときに
- ひとつのクリニックの説明だけで決めない:複数の医師の説明を聞いてみるのもひとつの方法です
- その場で契約しない:美容医療の契約トラブルについては、美容医療の契約の記事もどうぞ
- まぶたが下がって見えにくい、おでこにしわを寄せないと目が開けにくい、などの場合は、眼瞼下垂(がんけんかすい)という病気のこともあります。病気と診断されれば、保険診療の対象になることがあります。形成外科や眼科で相談しましょう
- 手術をしない選択肢もあります。自分がどうなりたいのかをゆっくり考える時間を大切に

メル美メリットだけじゃなくて、戻ることや限界もちゃんと知ってから考えたいね。

日本形成外科学会は、二重の手術で完ぺきな結果が得られるということはないと説明しています。限界も知ったうえで、ゆっくり考えましょう。
まとめ
- 二重の手術は、美容外科の手術の40%以上を占める(2017年)
- 埋没法:糸でとめる。腫れ1週間程度、ただし一重に戻ることがある
- 切開法:皮膚を切る。戻りにくいが、腫れが大きい
- 学会は「完ぺきな結果はない、限界がある」と説明。その場で契約しない
- 見えにくさがあれば眼瞼下垂の可能性も。形成外科・眼科へ
参考文献
- 一般社団法人日本形成外科学会. 重瞼術(二重形成). https://jsprs.or.jp/general/disease/biyo/juken.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 美容経済新聞(ヌーヴェル日本版). JSAPS調査、美容手術で最も多いのは「重瞼術(埋没、切開)」. https://bhn.jp/articles/103455 (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。