ALSOKの強みとは:機械警備・常駐警備・警備輸送などのセキュリティ事業が売上の約7割。施設管理(FM)、介護、海外も。2026年3月期は万博の警備などで売上高5,970億円(+8.2%)・営業利益469億円(+16.7%)、いずれも過去最高
ALSOK(綜合警備保障から社名を変更)を、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日、東証の適時開示)で分析しました。売上高5,970億円(+8.2%)、営業利益469億円(+16.7%、営業利益率7.9%)、経常利益499億円(+15.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益333億円(+22.7%)で過去最高、ROE9.2%、自己資本比率56.8%。セグメントはセキュリティ事業4,208億円(+7.4%、営業利益454億円)、FM事業等930億円(+16.6%、富士通ホーム&オフィスサービスの事業承継、平和管財の子会社化)、介護事業552億円(営業利益22億円)、海外事業280億円(11億円の損失)。常駐警備は大阪・関西万博や世界陸上の警備で+12.6%。年29.2円の配当(配当性向42.6%)、2027年3月期は営業利益557億円・年33円の予想。セコムとの比較と、見ておくべき数字も。売買や特定のサービスをすすめるものではありません。

プレ男ALSOKって、警備会社だよね。社名が変わったの?

メル美決算短信だと、創業60周年で「綜合警備保障」から「ALSOK」に変えたんだって。万博の警備もしていたみたい
企業分析の連載、268社目はALSOKです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のセコムの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ALSOK株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定のサービスをすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
機械警備・常駐警備・警備輸送・家庭向けの「HOME ALSOK」などのセキュリティ事業を中心に、施設管理などのFM事業、介護事業、海外事業をもつ会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,970億円 | +8.2% |
| 営業利益 | 469億円 | +16.7% |
| 営業利益率 | 7.9% | 前期 7.3% |
| 経常利益 | 499億円 | +15.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 333億円 | +22.7% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 9.2% | 前期 7.9% |
| 自己資本比率 | 56.8% | 前期 59.1% |
| 配当 | 年29.2円(配当性向42.6%) | 前期 25.8円 |
- 売上高・各段階の利益は、いずれも過去最高でした
- 創業60周年で、社名を「綜合警備保障株式会社」から「ALSOK株式会社」に変えました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント・事業 | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| セキュリティ事業 | — | 4,208億円(+7.4%) | 454億円(+12.6%) |
| うち機械警備 | 法人向け「ALSOK-G7」、ドローン点検など | 1,841億円(+6.0%) | — |
| うち常駐警備 | 空港・生産拠点、大阪・関西万博、世界陸上の警備 | 1,388億円(+12.6%) | — |
| うち警備輸送 | ATM綜合管理、入出金機のオンラインシステム | 731億円(+3.7%) | — |
| うちHOME ALSOK | 家庭向け「HOME ALSOK Connect」 | 249億円(+0.9%) | — |
| FM事業等 | 富士通ホーム&オフィスサービスの事業承継、平和管財の子会社化 | 930億円(+16.6%) | 113億円(+23.0%) |
| 介護事業 | 入居率の堅調な推移、職員配置の適正化 | 552億円(+3.5%) | 22億円(+49.4%) |
| 海外事業 | — | 280億円(+4.3%) | −11億円(損失) |
- 売上高の約70%がセキュリティ事業です
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 警備のさまざまなサービス
- 機械警備、常駐警備、警備輸送、家庭向けと、いろいろな警備を手がけています。2026年3月期は、万博などの大きなイベントの警備にも対応しました
② 施設管理の拡大
- M&Aや事業の承継で、FM事業等の売上高は+16.6%になりました
③ 増配
- 配当は年25.8円→29.2円、2027年3月期は年33円の予想です
4. 弱み・リスク
① 海外事業の損失
- 海外事業は11億円の営業損失でした(前期は5億円の損失)
② ATMの減少
- 会社は、金融機関の店舗統廃合などで国内のATM台数は減少しているとしています。警備輸送事業は、現金管理の効率化のニーズを取り込もうとしています
③ 大きなイベントの警備
- 2026年3月期の常駐警備には、大阪・関西万博などの大きなイベントの警備がふくまれます
5. ライバルとの比較
警備のセコムと並べます。どちらも2026年3月期です。
| ALSOK | セコム | |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,970億円(+8.2%) | 1兆2,568億円(+4.7%) |
| 営業利益 | 469億円(+16.7%) | 1,603億円(+11.1%) |
| 営業利益率 | 7.9% | 12.8% |
| ROE | 9.2% | 8.7% |
| 自己資本比率 | 56.8% | 58.9% |
- セコムのくわしい中身はセコムの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ALSOKの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| セキュリティ事業の営業利益 | 454億円 | 決算短信(セグメント別の変動要因) |
| 常駐警備の売上高 | 1,388億円(+12.6%) | 決算短信(売上高のセグメント別の増減) |
| 海外事業の営業損益 | −11億円 | 決算短信(セグメント別の変動要因) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高6,375億円、営業利益557億円、当期純利益373億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年29.2円、2027年3月期予想33円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方、配当の考え方は配当方針の読み方へ

プレ男警備が中心だけど、施設管理も伸びているんだね。海外の赤字も見ておこう
まとめ
- ALSOKは、警備を中心に、施設管理・介護・海外をもつ会社
- 2026年3月期は売上高5,970億円・営業利益469億円で過去最高
- 売上の約70%がセキュリティ事業、常駐警備は万博などで+12.6%
- FM事業等はM&Aで+16.6%、海外は損失
- 2027年3月期は営業利益557億円・年33円の予想
参考文献
- ALSOK. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/23310/140120260509521044.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- セコム. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/97350/140120260508520212.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。