
プレ男姉ちゃんの赤ちゃん(3か月)、健診で「右の精巣が降りてないかも」って言われたんだって。手術になるのかな…。

メル美生まれたときは、まだ降りきってない子もいるって聞いたことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、男の赤ちゃんの停留精巣の話です。日本泌尿器科学会と日本小児泌尿器科学会の一般向け情報をもとにまとめました。
どんな状態?
- 精巣(タマ)は、赤ちゃんがお腹の中にいるとき、お腹の中(腎臓のあたり)でできて、生まれる前後に足のつけ根の管(鼠径管)を通って陰嚢(袋)に降りてきます
- この下降が不完全で、陰嚢の中に精巣がさわれない状態を停留精巣といいます
- 生まれたばかりの男の子の5%前後にみられますが、1歳ごろには1.5%前後になります
- 生後6か月までは、自然に降りてくることが期待できるとされています
- 37週未満で生まれた子や、2,500g未満で生まれた子に多いものの、1歳ごろにはほかの子とあまり変わらなくなります

メル美生後6か月までは、自然に降りてくることも期待できるんだ。
種類
- 片側だけの場合と、両側の場合があります
- 精巣が足のつけ根のあたりでさわれることが多く(約80%)、さわれない(非触知精巣)場合は、お腹の中にある、またはなくなっていることも考えられます
- 生まれたときに、陰茎が小さい、尿の出口が先端にない(尿道下裂)、足のつけ根がふくらむ(鼠径ヘルニア)などを合併しているときは、すぐに専門医に相談が勧められています
体への影響
- 将来子どもをつくる力(妊孕性):手術で治療しても、片側で70〜90%、両側で30〜65%程度とされます。早めの手術で低下を防ぐ考え方もあり、専門医と相談を
- 精巣腫瘍:ふつうの位置の精巣と比べて3〜4倍程度起こりやすいとされますが、もともととてもまれなので、神経質になる必要はないとされます。手術で陰嚢に固定されていれば、早く見つけやすく、完治も可能です(精巣の腫れ)
- 放っておくと、精巣がねじれる(精索捻転)、けがをしやすいなどの問題もあります
治療
- 治療の基本は、手術で精巣を陰嚢の中に固定することです
- 手術の時期は、自然に降りる時期や将来の妊孕性の面から、1歳前後から2歳ごろまでが勧められています
- 精巣がさわれない場合は、超音波(ときにMRI)で場所を調べたり、腹腔鏡を使って探して固定したりします
- ホルモンの注射で降りるのをうながす方法もありますが、一般的ではありません

プレ男6か月までは様子を見て、降りなければ1〜2歳ごろまでに手術を考えるんだね。姉ちゃんに伝えてみる。

停留精巣は、生まれたばかりの男の子の5%前後にみられ、生後6か月までは自然に降りてくることもあります。降りない場合は、1〜2歳ごろまでの手術が勧められています。
まとめ
- 停留精巣は、精巣が陰嚢に降りきっていない状態。新生児の5%前後、1歳ごろ1.5%前後
- 生後6か月までは自然に降りることも
- 手術で治しても妊孕性に影響することがあり、精巣腫瘍は3〜4倍(でもまれ)
- 治療は陰嚢に固定する手術。1歳前後〜2歳ごろまでが勧められる
参考文献
- 一般社団法人日本泌尿器科学会. 「子供の精巣が降りていない」と言われた(こんな症状があったら). https://www.urol.or.jp/public/symptom/10.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 一般社団法人日本小児泌尿器科学会. 停留精巣(小児泌尿器科の主な疾患). https://jspu.jp/ippan_018.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。