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デア子アプリって、軽い気持ちの人が多いイメージがあって…。アプリで出会った人と、ちゃんと結婚まで考えられるのかな。

ハイ男ぼくのまわりでは、アプリで出会って結婚した人もいるけどね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、アプリで出会ったカップルの「本気度」を調べた研究です。スイスのジュネーブ大学のポタルカ(Potarca)さんの論文「The demography of swiping right. An overview of couples who met through dating apps in Switzerland」(学術誌 PLOS ONE、2020年)の原文を、PubMed Central(PMC)で読みました。
どんな研究?
- スイス連邦統計局が2018年に行った全国調査「家族と世代に関する調査」を使いました。無作為に選んだ36,029人のうち16,815人(47%)が答えています
- このうち、パートナーがいて、この10年以内に相手と出会った18歳以上の3,245人を分析しました
- 出会い方は「オフライン(友人を通じて、学校・職場、バーなど)」「スマートフォンのアプリ」「出会い系のウェブサイト」「そのほかのオンライン(SNSなど)」の4つに分けました。アプリで出会った人は104人(重みをつけた割合で4.12%)、ウェブサイトは264人(7.33%)、そのほかのオンラインは125人(5.24%)です
- 年齢、学歴、仕事、結婚歴、子ども、信仰の度合い、仕事と生活の両立の難しさなどをそろえて、アプリで出会ったカップルとオフラインで出会ったカップルをくらべました

ハイ男スイスでは、国の統計局の調査で「どこで出会ったか」を聞いてるんだ。
わかったこと(1):スイスでも、アプリがネットの出会いの主役に
- スイスでも「友人を通じて」がいまも最も多い出会い方ですが、少しずつ減っていました
- 増えていたのはインターネットでの出会いで、この2年ほどに始まった関係の約4分の1がネットで始まっていました
- 2016年以降は、アプリが、ネットでの出会いの中で最も多い経路になっていました
わかったこと(2):結婚や子どもを持つ意向は変わらなかった
| アプリで出会ったカップル(オフラインとくらべて) | |
|---|---|
| 2年以内に結婚するつもり | はっきりした差なし |
| 2年以内にいっしょに住むつもり(別々に住むカップル) | 強かった |
| 子どもがほしい・3年以内に持つつもり | 全体でははっきりした差なし |
| 関係の満足度・人生の満足度 | はっきりした差なし |
- 男女別に見ると、アプリで出会った女性は、オフラインで出会った女性より、3年以内に子どもを持つつもりの人が多くなっていました
- 別々に住んでいるカップルに限ると、アプリで出会った人は、出会い系のウェブサイトで出会った人より、関係の満足度が低めでした。論文は、より踏み込んだ関係(同居・結婚)では差は見られなかったとしています
わかったこと(3):ちがう背景の人と出会いやすい
- アプリで出会ったカップルは、オフラインで出会ったカップルより、学歴がちがう組み合わせ(大卒と大卒でない人)が多くなっていました。大卒の女性と、大卒でない男性の組み合わせが中心でした
- 別々に住んでいるカップルでは、アプリで出会った人のほうが、相手の家までの移動時間が30分以上の、離れて住む組み合わせが多くなっていました
- 移民の背景がちがう組み合わせ(スイス生まれの人と移民)は、アプリでは増えていませんでした
独身でアプリを使う人の特徴
別の全国調査(スイス家計パネル、2018年)で、独身の1,037人も分析しています。
- アプリを使う独身の人は、使わない人より、2年以内に子どもを持ちたいと答える人が多くなっていました。家族についての価値観や信仰の度合いには差がありませんでした
- アプリを使う人は外向的な傾向がありましたが、ほかの性格や自己評価には差がありませんでした
- アプリを使う人は、「仕事のあと疲れて、やりたいことができない」と答える人が多くなっていました

スイスの全国調査を分析したこの研究では、アプリで出会ったカップルも、結婚の意向や関係の満足度がほかの出会いと変わりませんでした。「アプリの出会いは本気じゃない」とは言い切れない、という結果です。
研究の限界
- スイスの調査です。論文も、結婚(と子ども)がいまも社会的に重く見られている国にはこの結果が当てはまるかもしれないが、ほかの国では異なる可能性がある、と書いています
- ある時点の調査で、すでにカップルになっている人だけを見ています。アプリで出会っても、カップルにならずに終わった関係はふくまれていません
- アプリで出会った人は104人と少なく、論文はもっと大きなデータで確かめる必要があるとしています
- いろいろな条件をそろえて分析していますが、測っていないちがいが残っている可能性は否定できない、としています
婚活に当てはめると
- 米国の研究で、ネットで出会った夫婦の別居・離婚の割合を調べたものはネットで出会った夫婦は長続きしない?、東京で婚活している人のアプリの利用は東京で婚活している人はどこで出会う?、安全な使い方はマッチングアプリを安全に使うにはもどうぞ

デア子出会い方より、出会ってからどう向き合うか、なのかも。

ハイ男アプリでも、結婚を考えてることは最初から正直に伝えるよ。
まとめ
- スイスの2018年の全国調査で、この10年以内に相手と出会った3,245人を分析した研究(2020年)
- アプリで出会ったカップルは、結婚の意向や関係・人生の満足度がオフラインの出会いと変わらなかった
- 別々に住むカップルでは「いっしょに住みたい」気持ちがむしろ強く、アプリで出会った女性は3年以内に子どもを持つつもりの人が多かった
- 学歴がちがう組み合わせや、離れて住む組み合わせが多かった。スイスの結果で、日本で同じかはわからない
参考文献
- Potarca G. The demography of swiping right. An overview of couples who met through dating apps in Switzerland. PLOS ONE. 2020;15(12):e0243733. doi:10.1371/journal.pone.0243733. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0243733 (閲覧日:2026年10月22日)
- 同上(PubMed Central 収載の全文、PMC7773176). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7773176/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

