ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】ねらった遺伝子を1つだけ「ノックアウト」したマウス:遺伝子の役割を知る強力な技術。1万以上の遺伝子、500をこえる病気のモデルマウスが生まれた。ES細胞と「相同組換え」の組みあわせ(2007年ノーベル生理学・医学賞)

ある遺伝子が体の中で何をしているのかを知るには、その遺伝子を働かなくしたらどうなるかを見るのが近道です。2007年のノーベル生理学・医学賞は、マウスのねらった遺伝子を変える「遺伝子ターゲティング」の原理を見つけたカペッキ博士、エバンス博士、スミシーズ博士に贈られました。似たDNAどうしが入れかわる「相同組換え」でねらった遺伝子を変え、マウスの胚からつくったES細胞(胚性幹細胞)を使って、その変化を子孫に伝えます。1989年にはじめての遺伝子ターゲティングマウスが報告され、1万以上の遺伝子がノックアウトされ、500をこえる病気のモデルマウスが生まれました。

目次
  1. 遺伝子の役割を知る近道
  2. カギ1:似たDNAどうしの入れかえ「相同組換え」
  3. カギ2:子孫に伝えるための「ES細胞」
  4. 2つのカギがそろって
  5. つながるテクノロジー
  6. まとめ

プレ男「ノックアウトマウス」って、ボクシングのマウス?

メル美ちがうよ。ねらった遺伝子を1つだけ働かなくしたマウスのことだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は遺伝子ターゲティング(ノックアウトマウス)です。2007年のノーベル生理学・医学賞の発表をもとにまとめました。

遺伝子の役割を知る近道

カギ1:似たDNAどうしの入れかえ「相同組換え」

プレ男似たDNAどうしが入れかわるしくみを、遺伝子の「差しかえ」に使ったのか!

カギ2:子孫に伝えるための「ES細胞」

2つのカギがそろって

遺伝子ターゲティングは、相同組換えでマウスのねらった遺伝子を変え、ES細胞を使って子孫に伝える技術です。遺伝子の役割を調べ、病気のしくみを知るための強力な道具になりました。

つながるテクノロジー

プレ男遺伝子1つ1つの役割を、マウスが教えてくれてるんだね。

メル美2つの別々の発見を組みあわせたのがポイントだね。

頭から尾まで体の順番を決める遺伝子は、頭から尾まで、体の「順番」を決める遺伝子へ。

まとめ


参考文献

  1. The Nobel Assembly at Karolinska Institutet. Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2007. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2007/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。