美容医療の基本2026年10月5日

ほくろ・イボのレーザー除去:学会の診療指針は「弱く推奨」。線状の傷あとが残りにくい一方、再発・色素沈着・へこみも。皮膚がんがまじっている可能性があり、診断がつかないものはレーザーを安易に行わない

日本皮膚科学会など5学会の「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」によると、顔や首のほくろ・イボ(母斑細胞母斑、脂漏性角化症など)を炭酸ガスレーザーなどで蒸散させる治療は「弱く推奨」です。切って縫うような長い線状の傷あとが残りにくい利点がある一方、赤み・ただれは必ず出て、色素沈着・色が抜ける・へこみ・再発などもあります。もっとも大事なのは、ほくろやイボの中に皮膚がんがまじっている可能性で、肉眼やダーモスコピーで良性と診断できないものは、切除や生検で調べ、レーザーを安易に行ってはいけないとされています。美容目的は自由診療です。

目次
  1. 「ほくろ」「イボ」の正体はいろいろ
  2. 指針の評価:「弱く推奨」
  3. レーザー除去の利点と、起こりうること
  4. 受ける前に確かめたいこと
  5. まとめ

プレ男あごのほくろと首のイボ、レーザーで一気に取りたいんだ。「1個◯円」の広告もあって手軽そう。

メル美ほくろだと思ったら、がんだったっていう話も聞くよ。取る前に診てもらわなくていいのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」から、今回はほくろ・イボのレーザー除去の話です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)の5学会による「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」の「イボ・ホクロに対するレーザー治療」(CQ1-3、改訂版で追加)をもとにまとめました。

「ほくろ」「イボ」の正体はいろいろ

指針の評価:「弱く推奨」

いちばん大事なこと:皮膚がんとの見分け

プレ男レーザーで焼いてしまうと、あとで顕微鏡で調べられないもんね。先に診断なんだ。

レーザー除去の利点と、起こりうること

利点

起こりうること

承認と費用

ほくろやイボの中には、皮膚がんがまじっていることがあります。取る前に、皮膚科などで良性かどうか診断してもらい、診断がつかないときは切除や生検で調べてもらいましょう。

受ける前に確かめたいこと

メル美まずは皮膚科で、良性かどうか診てもらってからだね。

まとめ


参考文献

  1. 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和3年度厚生労働科学研究補助金). 日本美容外科学会会報 44(特別号), 2022. 第1章第3節 イボ・ホクロに対するレーザー治療(CQ1-3). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。