
プレ男のどのかぜが治ったと思ったら、すねに赤紫の点々がたくさん出てきた。ぶつけた覚えはないし、さわるとちょっとポコっとしてる…。

メル美ぶつけてないのに出るあざって、何かの病気のサインなのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ぶつけていないのに出る紫色のあざ「紫斑」と血管炎の話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A 血管炎・紫斑病」をもとにまとめました。
紫斑とは
- 紫紅色〜暗紫褐色の斑で、皮膚の中の出血(赤血球のもれ)を意味します
- 紫斑には、炎症をともなうものと、ともなわないものがあります
| 主な原因(Q&Aより) | |
|---|---|
| 炎症をともなわない紫斑 | 血小板の異常(血小板減少性紫斑など)、血を固める成分の異常(血友病など)、血管を支える組織が弱くなる(老人性紫斑など) |
| 炎症をともなう紫斑 | 主に血管炎 |
血管炎の紫斑のサイン
- 血管炎は、血管に炎症が起こる病気で、皮膚だけのものを除いて、多くは全身の症状をともないます
- 血管炎による紫斑は、さわると軽いしこりを感じ、血の水ぶくれ(血疱)や潰瘍がまじることが多いのが特徴です
- 紫斑に加えて、発熱、頭痛、だるさ、体重減少、関節や筋肉の痛みなどの全身症状があるときは、血管炎が疑われます。腎臓・心臓・肺・消化器・神経などの症状が出ることもあります

プレ男さわってしこりがある紫斑は、血管炎のサインなんだ。ぼくのもそうかも…。
IgA血管炎
- 皮膚の細い血管が傷み、紫斑、血疱、赤い発疹、潰瘍などが出ます。しばしば微熱やだるさをともない、関節、おなか、腎臓、神経の症状が出ることがあります
- 子どもに多く、基本的には経過のよい病気ですが、大人、とくに高齢者では重い例が多く、再発しやすい傾向があります。激しい腹痛や、血尿・たんぱく尿が続いて重い腎臓の障害になることもあります
- きっかけとして、細菌・ウイルスの感染(溶連菌、水ぼうそう、B型肝炎ウイルスなど)、薬、妊娠、悪性腫瘍などが考えられています。子どもの約半数はのどのかぜのあとに起こります。大人では、内臓の感染症やがん、薬が原因かどうかも調べる必要があります
- さわると軽いしこりのある紫斑がほぼ全員に出て、大人ではすねに出やすいのが特徴です
検査と治療
- 血液・尿・便の検査を行い、大人では皮膚の組織の検査も積極的に行います。腎臓の障害があるときは腎臓の組織を調べることもあります
- 軽いときは安静と水分をとることが大切で、皮膚の症状には止血薬など、腹痛や腎臓の障害にはステロイドなどを使います

さわると軽いしこりのある紫斑は、血管炎のサインです。IgA血管炎は子どもに多い病気ですが、大人、とくに高齢者では重くなりやすく、激しい腹痛や血尿・たんぱく尿にも注意が必要です。

メル美おなかの痛みやおしっこの色も気にしながら、早めに皮膚科で見てもらおうね。
まとめ
- 紫斑は皮膚の中の出血。炎症あり・なしで原因がちがう
- 炎症なしは血小板・凝固の異常、加齢など。炎症ありは主に血管炎
- さわると軽いしこりのある紫斑、全身症状は血管炎のサイン
- IgA血管炎は大人・高齢者で重くなりやすい。腹痛・血尿・たんぱく尿に注意
- きっかけは感染・薬・悪性腫瘍など
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 血管炎・紫斑病(Q1〜Q4、Q6〜Q10). https://www.dermatol.or.jp/qa/qa35/index.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。