美容医療の基本2026年10月5日

糸で引き上げる「スレッドリフト」:学会の診療指針は「弱く推奨」。効果は一時的で、6か月で弱まり12か月でほぼなくなるという報告も。日本で承認された糸は1種類もない

日本皮膚科学会など5学会の「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」によると、スレッドリフトは、とげのついた特殊な糸を入れて顔のしわ・たるみを引き上げる治療です。指針は「効果が大きなものではなく、持続期間が短いことを十分に説明したうえで、行うことを弱く推奨」としています。6か月後には効果が弱まり、12か月後にはほとんど失われるという報告もあり、満足度の高い研究はどれも糸の製造会社の支援を受けていました。合併症は軽いものが多いものの、肉芽腫・感染・顔面神経まひなども報告されていて、日本でスレッドリフト用に承認された糸はありません。

目次
  1. スレッドリフトってなに?
  2. 指針の評価:「弱く推奨」
  3. 受ける前に確かめたいこと
  4. まとめ

メル美「切らないリフトアップ」「ダウンタイムほぼなし」って、糸を入れる治療の広告を見たの。フェイスリフトより手軽そう。

プレ男手軽なのはいいけど、効果はどのくらい続くんだろう?

こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」から、今回はスレッドリフト(糸リフト)の話です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)の5学会による「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」(令和3年度厚生労働科学研究補助金)の「シワ・タルミに対するスレッドリフト治療」(CQ2-6)をもとにまとめました。

スレッドリフトってなに?

指針の評価:「弱く推奨」

効果は一時的

メル美1年でほとんど効果がなくなるかもしれないんだ…。満足度の高い研究が、糸の会社の支援を受けていたっていうのも気になるね。

合併症

学会の診療指針では、スレッドリフトの効果は大きくなく、持続も短いとされています。日本で承認された糸はないことも含めて、医師から説明を受けて納得してから決めましょう。

受ける前に確かめたいこと

メル美手軽さだけで決めないで、効果がどのくらい続くか、ちゃんと聞いてみる。

まとめ


参考文献

  1. 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和3年度厚生労働科学研究補助金). 日本美容外科学会会報 44(特別号). 第2章第6節 シワ・タルミに対するスレッドリフト治療(CQ2-6). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。