美容医療の基本2026年10月4日

しわ・たるみの機械の治療(フラクショナルレーザー・高周波RF・HIFU):学会の診療指針はどれも「弱く推奨」。効果は手術や注入に及ばないが、体に異物を残さない。やけど・傷あと・色素沈着に注意

日本皮膚科学会など5学会の「美容医療診療指針」(2020年)によると、しわ・たるみに使われる主な機器は、フラクショナルレーザー、高周波(RF、ラジオ波)、HIFU(高密度焦点式超音波)です。3つとも「治療を希望する患者には弱く推奨」で、効果は外科手術や注入剤に及ばないものの、傷あとが残ることはまれで、体に異物を残さない選択肢とされています。一方で、やけど・傷あと・色素沈着や、HIFUでは神経の傷害によるしびれなどの副作用に注意が必要で、国内で承認された機器は限られています。

目次
  1. 主な機器は3つ
  2. フラクショナルレーザー
  3. 高周波(RF)
  4. HIFU(ハイフ)
  5. 受ける前に確かめたいこと
  6. まとめ

メル美注射やメスはこわいから、機械でしわやたるみをケアしたいんだ。レーザーとかラジオ波とか、いろいろあってよくわからない…。

プレ男ぼくも、目の下のたるみが気になってきた。機械の治療って、どのくらい効くんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」から、今回はしわ・たるみの機械の治療の話です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)の5学会による「美容医療診療指針」(令和元年度厚生労働科学特別研究事業、2020年)の「シワ・タルミに対するレーザー等の機器による治療」をもとにまとめ、改訂版(令和3年度厚生労働科学研究補助金)の内容も確認しました。

主な機器は3つ

機器 しくみ 指針の推奨度
フラクショナルレーザー ごく細いレーザー光を細かい間隔で当て、皮膚を小さな円柱状に蒸散・熱凝固させて、修復・再生をうながす 弱く推奨
高周波(RF、ラジオ波) 電気のエネルギーで皮膚の内部を温め、修復・再生をうながす 弱く推奨
HIFU(高密度焦点式超音波) 超音波を一点に集めて、皮膚の深いところや皮下組織を熱凝固させ、引き締める 弱く推奨

(美容医療診療指針 CQ2-1-1〜2-1-3 より)

メル美「手術や注入ほどは効かないけど、異物を残さない」っていう位置づけなんだね。

フラクショナルレーザー

高周波(RF)

HIFU(ハイフ)

しわ・たるみの機械の治療は、学会の診療指針では、手術や注入ほどの効果はないものの、異物を残さない選択肢のひとつとされています。やけどや色素沈着などの副作用と、使う機器が承認されているかを確認してから受けましょう。

受ける前に確かめたいこと

プレ男効果の程度と副作用を聞いて、ほかの方法とくらべてから決めるよ。

まとめ


参考文献

  1. 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和元年度厚生労働科学特別研究事業). 日本美容外科学会会報 42(特別号), 2020. 第2章第1節 シワ・タルミに対するレーザー等の機器による治療(CQ2-1-1、CQ2-1-2、CQ2-1-3). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyosinryo.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
  2. 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和3年度厚生労働科学研究補助金). 日本美容外科学会会報 44(特別号). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf (閲覧日:2026年10月5日)(第2章第1節。3つの機器の推奨度は改訂版でも同じ)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。