東京都が17年ぶりに新しいエイズ対策の指針(2026年4月):エイズを発症してから見つかる人の割合が2025年に23.3%と増加。郵送検査、95-95-95の目標、U=Uの普及、梅毒など性感染症の対策も
東京都が2026年4月に策定した「東京都エイズ等対策指針」について、東京都保健医療局のページ(2026年4月27日更新)をもとにまとめました。2025年11月に改正された国のエイズ予防指針と性感染症予防指針をふまえ、17年ぶりの新しい指針として作られました。都のHIV感染者・エイズ患者の報告は2017年以降へる傾向ですが、全体にしめるエイズ患者の割合は2025年に23.3%と増える傾向です。指針は、U=Uなどの正しい知識の普及、郵送検査など検査を受けやすくすること、95-95-95の目標、医療・介護の場での受け入れ、梅毒など性感染症の対策の4つを目標にしています。

プレ男東京都がエイズ対策の新しい方針を作ったって聞いたよ。何が変わるの?

メル美梅毒のことも書いてあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、東京都が2026年4月に策定した「東京都エイズ等対策指針」の話です。東京都保健医療局のページ(2026年4月27日更新)をもとにまとめました。
17年ぶりの新しい指針
東京都によると、2025年11月に改正された国の「後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針」と「性感染症に関する特定感染症予防指針」をふまえ、都の実情に合った対策を計画的に進めるため、17年ぶりの新しい指針として作りました。国の指針の改正は国のエイズ対策が改正(2025年11月)を見てください。
背景
- 都のHIV感染者・エイズ患者の報告の合計は、2017年以降へる傾向です
- 一方で、全体にしめるエイズ患者(エイズを発症してから見つかった人)の割合は、2025年に23.3%と増える傾向です。HIVに感染しても治療をしないままだと、数年から十数年でエイズを発症するといわれているため、早く見つけることが重要です
- 治療の進歩で感染している人の高齢化が進むなか、医療や福祉の現場で、偏見や差別によるサービスの拒否がいまもあります
- 2021年から梅毒が広がり、未成年や妊婦の感染も高い水準で続いていて、HIV対策と連携した性感染症の対策が求められています

東京都では、エイズを発症してからHIVが見つかる人の割合が2025年に23.3%と増える傾向です。早く見つけるための検査が大切です。
4つの目標
| 目標 | おもな内容 |
|---|---|
| 1 HIV/エイズへの理解を進める | 感染している人の人権を守り、偏見・差別のない社会に。U=U(治療でウイルスが検出されなければ性行為でうつさない)などの正しい知識を広める |
| 2 HIVの広がりを防ぐ | 若い人や外国人などに合わせた予防啓発。郵送検査や検査の予約など、検査を受けやすくする【新規】。95-95-95の目標をめざす【新規】 |
| 3 HIVのある人を支える | 医療体制を整え、医療・介護の人の理解を進める。医療機関や福祉施設での受け入れを進める(介護事業者向けの講習会)【新規】 |
| 4 性感染症の広がりを防ぐ | HIV対策と連携し、インターネットやSNSを使った予防啓発、学校・地域・家庭での教育と連動した啓発、早期診断・早期治療のための医療者向け講習会 |
95-95-95の目標とは、HIVのある人の95%が検査で感染を知り、その95%が治療を受け、その95%でウイルスがおさえられている状態をめざす国際的な目標です。

プレ男郵送検査を始めたのも、この指針にそった取り組みなんだね。
東京都の郵送検査は東京都の「おうちでHIV検査 TOKYO」、U=UはU=U(ユー・イコール・ユー)とはを見てください。
まとめ
- 東京都は2026年4月、17年ぶりに新しいエイズ等対策指針を策定
- エイズを発症してから見つかる人の割合は2025年に23.3%と増加傾向
- 目標は、理解の促進(U=U)、検査を受けやすく(郵送検査)・95-95-95、医療・介護での受け入れ、梅毒など性感染症の対策
- 心当たりがあれば、早めの検査を
参考文献
- 東京都保健医療局. 東京都エイズ等対策指針(令和8年4月策定)(2026年4月27日更新). https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/info/aids/aids/shishin (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
