
プレ男大学のサークルの後輩が、「新歓でガンガン飲まされた」って言ってた。若いうちは多少飲んでも平気なんじゃないの?

メル美むしろ若い人ほど危ないって聞いたことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、若者の飲酒と健康の話です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事(国立病院機構久里浜医療センター・松﨑尊信臨床研究部長)をもとにまとめました。
若者のお酒離れは進んでいる
- 過去1か月に飲酒した20歳未満の人は減ってきており、改善傾向にあります
- 20代の男性の習慣的な飲酒も大きく減少していて、若者のお酒離れがデータでも示されています
それでも、若い人は急性アルコール中毒になりやすい
- 東京消防庁の調査(2022年)では、都内の急性アルコール中毒の搬送者の51.5%が10代・20代でした
- 理由として、脳がお酒に慣れていないこと、危険な飲み方を好むことなどが考えられています
- 1990年代以降、大学などでも問題になり、イッキ飲み防止の取り組みが広く行われています(急性アルコール中毒)

プレ男搬送される人の半分以上が10〜20代なんだ…。
早く飲みはじめるほど、依存症になりやすい
- アルコール依存症は基本的に中高年の病気ですが、青年期の飲酒が深く関わっています
- 米国の報告では、15歳以下でお酒を飲みはじめた人は、21歳以上で飲みはじめた人とくらべて、アルコール依存症になる確率が3倍以上
- 若い年齢の依存症の調査では、約1年後に断酒できていた人は15.2%と、一般的な断酒率の半分程度。同じ期間の死亡率は9.2%と、中高年にくらべて非常に経過が悪いことがわかっています
事件・事故、体への影響
- 若者の飲酒は、事件・事故につながりやすいのも大きな問題です。若いときの飲酒量に比例して、死亡率が右肩上がりに上がることが報告されています
- 脳の萎縮、第二次性徴の遅れなど、多量の飲酒による悪影響もみられます

急性アルコール中毒で搬送される人の半分以上は10代・20代です。若いうちから飲むほど、依存症や事故のリスクが高まります。20歳未満は飲まない、飲ませないことが大切です。
20歳未満の飲酒ゼロが目標
- 若者の飲酒問題への対策として、飲酒できる年齢を決めることは広く効果が認められています。米国では、飲酒禁止年齢を引き上げて統一したことで、若者の死亡事故が減少しました
- 日本でも、国の健康日本21(第三次)で、20歳未満の飲酒をゼロにすることが目標とされています
- 20歳以上でも、飲めない人・飲みたくない人に無理にすすめないことが大切です

メル美後輩に「飲まなくても楽しめるよ」って言える先輩でいたいね。
まとめ
- 若者のお酒離れは進んでいる
- それでも急性アルコール中毒の搬送者の51.5%は10代・20代(2022年、都内)
- 15歳以下で飲みはじめると依存症の確率が3倍以上(米国の報告)。若い依存症は経過が悪い
- 若いときの飲酒は事件・事故、脳や成長にも悪影響
- 20歳未満は飲まない・飲ませない。無理にすすめない
参考文献
- 松﨑尊信. 若者の飲酒と健康. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2025年1月7日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-04-002.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。