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プレ男アメリカ政府って、墜落したUFOを回収して、宇宙人の技術をこっそり研究してるんでしょ?

メル美最近は政府も「UAP」って名前で、正式に調べてるって聞いたよ。何がわかったんだろう?
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は「アメリカ政府は宇宙人の円盤をかくしている」説です。米国防総省の「全領域異常解決室(AARO)」が2024年に公開した報告書『UAPへの米国政府の関与の歴史的記録に関する報告書 第1巻』をもとにまとめました。
AAROってなに?UAPってなに?
- UAP(未確認異常現象)は、いわゆる「UFO」をふくむ、正体のわからない現象のことです
- AAROは、2022年7月15日にできた国防総省の部署です。科学的な方法と情報分析の手法で、UAPを見分け、空の安全などへのリスクを調べるのが役目です
- 報告書のために、AAROは1945年以降の政府の調査をすべて見直し、機密と非機密の記録を調べ、約30人に聞き取りをしました。機密の計画を監督する担当者とも協力しています
答え①:「宇宙人の技術だと確認された目撃は1件もない」
報告書のまとめ(エグゼクティブ・サマリー)には、こう書かれています。
- 政府の調査、大学などの研究、公式の検討会のどれも、UAPの目撃が地球外の技術だと確認したことはない
- どの調査も、機密のレベルにかかわらず、ほとんどの目撃はふつうの物体や現象を見まちがえたものだと結論した
- 外国の公式の調査も、これまでに同じような結論になっている
- まだ正体のわからない報告も多いが、もっと多くの、質のよいデータがあれば、そのほとんどもふつうの物体や現象だとわかるだろう、とAAROは考えています。見つかった情報の量と質が多いほど、正体をはっきりさせやすいからです

メル美「わからない」のは、宇宙人だからじゃなくて、データが足りないからなんだね。
空軍のブルーブック:1万2,618件の目撃
報告書は、過去の調査の中でいちばん長く続いた、空軍の「プロジェクト・ブルーブック」(1952年3月〜1969年12月)も紹介しています。
- 空軍は、1947〜1969年に1万2,618件のUFO目撃を記録しました
- 正体がわかったものには、こんな例がありました
- 明るい星や惑星(金星・木星・火星など)、すい星、流れ星。もやや雲ごしに見ると、UFOとして報告されることが多かった
- 気球(気象観測用の気球や、直径が最大約90mの研究用の大きな気球)。合わせて数千件。夜明けや夕暮れに太陽の光を反射すると、ふしぎな見え方をした
- 飛行機。高い所を遠くから見ると、太陽の反射で「円盤形」や「ロケット形」に見えた
- ほかに、人工衛星、ミサイル、サーチライト、鳥、たこ、レーダーの誤表示、花火、いくつかのいたずら
- 空軍の結論は、「未確認とされた目撃が『地球外の乗り物』だという証拠はない」。1万2,618件のうち、701件は未確認のまま解決しませんでした

プレ男金星や気球がUFOに見えてたのか。たしかに、夜の空で光ってたら「何だ!?」ってなるかも。
答え②:「宇宙人の技術を解析している」証拠はない
報告書は、「政府や民間企業が地球外の技術を回収・解析している」という主張も調べました。
- AAROは、聞き取りで名前が出た政府や企業の計画・人物・会社・書類を、実際に見つけて確かめました。機密の計画についても、すべての機関から制限なしの立ち入りを認められたといいます
- 結論:地球外の技術を解析しているという主張に、実証的な証拠はない。名前が出た計画は、存在しないか、宇宙人とは関係のない本物の機密計画を見まちがえたものか、根拠がないため廃止された計画のどれか
- 聞き取りに応じた人の中に、その計画に直接かかわった人はいなかったことも、誤解のもとになったと考えられています
具体的な例
| うわさ・主張 | AAROの結論(報告書) |
|---|---|
| 1961年の「UFOが地球外のものだと示す」機密文書がネットに流出 | 本物ではない |
| 元軍人が「宇宙船にさわった」と話していた | 本人が否定。本人が語っていたのは、ステルス戦闘機F-117にさわった話で、それが誤解された可能性 |
| 政府の施設で「宇宙人の技術の試験」を見た | 時期・場所・内容がよく一致する、UAPとは関係のない本物の技術試験だった可能性がきわめて高い |
| 名前が出た企業が宇宙人の技術を持っている | 企業の幹部や技術責任者が、記録に残る形で否定。持っていた証拠もない |
| 墜落した宇宙船の「かけら」 | 成分を調べると、おもにマグネシウム、亜鉛、ビスマスと、鉛などの微量の元素。地球で作られた合金で、特別な性質はない |

AAROは、1945年以降の政府の調査をすべて見直し、UAPの目撃が地球外の技術だと確認された調査は1つもないと報告しています。
なぜ、うわさは消えないの?
報告書は、うわさが広がる理由にもふれています。
- 「政府が宇宙船を回収している」という主張は1940〜50年代からありますが、最近の主張の多くは、2009年ごろからUAPの活動にかかわってきた同じ人たちのグループから出ていて、その中で話がぐるぐるくり返されてきた(循環的な報告)、とAAROは見ています
- 目撃や「宇宙人の乗り物」という主張は、文化・政治・技術のさまざまな要因に影響されてきた、と報告書は書いています。たとえば、秘密の偵察機や宇宙開発の試験が、目撃の一部の正体だった可能性が高いことも、報告書の章のひとつになっています
報告書によると、主張の中には、本物の機密計画を宇宙人と結びつけてしまったものがありました。秘密の計画はあっても、それは宇宙人の技術ではなかった、というのが報告書の答えです。
まとめ
- 米国防総省のAAROは、1945年以降の政府の調査をすべて見直し、約30人に聞き取りをした
- 答え:UAPの目撃が地球外の技術だと確認された調査は1つもない。ほとんどは見まちがえ
- 空軍のブルーブックは1万2,618件を記録し、正体は星・惑星・気球・飛行機など。701件は未確認のまま
- 「宇宙人の技術の解析」に実証的な証拠はない。「宇宙船のかけら」は地球の合金だった
- UFOの話は、ロズウェル事件、エリア51もどうぞ
参考文献
- U.S. Department of Defense, All-domain Anomaly Resolution Office. Report on the Historical Record of U.S. Government Involvement with Unidentified Anomalous Phenomena (UAP), Volume I(2024年2月。2024年3月6日に公開許可。インターネットアーカイブに保存された版で確認). https://media.defense.gov/2024/Mar/08/2003409233/-1/-1/0/DOPSR-CLEARED-508-COMPLIANT-HRRV1-08-MAR-2024-FINAL.PDF (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。