ウソのニュースをシェアしてしまうのは、信じているからではなく「正しいかどうか」に注意が向いていないから?シェアの前に「これ本当?」と考えるだけで、ウソの見出しのシェアが1割へった【2万6,863人の実験】
SNSでウソのニュースが広がるのは、みんなが信じているから?Pennycookら(2021年、Nature)の実験では、見出しが本当かウソかは「正しいと思うか」には大きく影響するのに、「シェアしたいか」にはほとんど影響しませんでした。ほとんどの人は正しいニュースだけをシェアすることが大切だと答えていて、シェアのときに正確さに注意が向いていないことが原因と考えられました。ちょっとしたきっかけで正確さに注意を向けると、シェアするニュースの質が上がりました。PennycookとRand(2022年、Nature Communications)は20の実験(2万6,863人)をまとめ、正確さを意識させるだけで、ウソの見出しをシェアしたい気持ちが約10%へったと報告しています。

プレ男おもしろいニュースを見つけたら、すぐシェアしちゃう。本当かどうかは、あんまり考えてないかも…。

メル美実験だと、シェアの前に「これ本当?」って考えるだけで、ウソのニュースのシェアがへったんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はウソのニュースのシェアです。2つの論文をもとにまとめました。
- Pennycookら「正確さに注意を向けると、オンラインの誤情報をへらせる」(Nature、2021年)
- PennycookとRand「正確さを意識させる方法は、誤情報の拡散をへらす、再現性があり一般化できる方法である」(Nature Communications、2022年)
なぜウソのニュースをシェアしてしまう?(2021年)
- 実験では、見出しが本当かウソかは、「正しいと思うか」の判断には大きく影響しました。ところが、「シェアしたいか」にはほとんど影響しませんでした
- つまり、シェアすることは、必ずしも信じていることを意味しないということです
- 一方で、ほとんどの人は「正しいニュースだけをシェアすることが大切」と答えていました
- 著者らは、シェアするときに正確さ以外のことに注意が向いているため、正しいものだけをシェアしたいという気持ちを実行できていない、と考えています
- ちょっとしたきっかけで正確さに注意を向けると、そのあとにシェアするニュースの質が上がりました。SNS(当時のTwitter)での実地の実験でも確かめています

プレ男信じてるからじゃなくて、正しいかどうかを考えてなかっただけなのか。
20の実験のまとめ(2022年)
- 著者らのグループが2017〜2020年に行った20の実験(2万6,863人)を、結果にかかわらずすべてまとめました
- 正確さを意識させると、ウソの見出しをシェアしたい気持ちが約10%へり、シェアするニュースの質が上がりました
- 効果は、政治のニュースでも新型コロナのニュースでも同じくらいで、くり返しても弱まりませんでした
- 年齢が高い人、よく考える人、注意深い人で、効果が大きくなっていました

実験では、シェアの前に正確さに注意を向けるだけで、ウソのニュースのシェアがへっていました。
ニセ・誤情報の見分け方はそのニュース、シェアする前に、フィルターバブルはおすすめ動画ばかり見ていると「これが世の中のすべて」と思いこむへ。

プレ男シェアボタンを押す前に、「これ本当?」って一回考えるようにしよう。

メル美それだけで、ウソを広げずにすむかもね。
偽サイトに誘導するURLリンクの手口のまとめは、偽サイトへの入り口は、ほぼ「URLリンクのクリック」へ。
まとめ
- ウソのニュースのシェアは、信じているからというより、正確さに注意が向いていないから
- 正確さを意識させると、ウソの見出しをシェアしたい気持ちが約10%へった(20実験、2万6,863人)
- 効果はくり返しても弱まらなかった
- シェアの前に「これ本当?」
参考文献
- Pennycook G, Epstein Z, Mosleh M, Arechar AA, Eckles D, Rand DG. Shifting attention to accuracy can reduce misinformation online. Nature. 2021;592(7855):590-595. doi:10.1038/s41586-021-03344-2. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33731933/ (閲覧日:2026年10月12日)
- Pennycook G, Rand DG. Accuracy prompts are a replicable and generalizable approach for reducing the spread of misinformation. Nat Commun. 2022;13(1):2333. doi:10.1038/s41467-022-30073-5. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35484277/ (閲覧日:2026年10月12日)
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