
プレ男ビール1杯くらいなら、酔ってないし運転しても大丈夫でしょ?

メル美本人は「酔ってない」と思ってても、体は影響を受けてるんじゃない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お酒と運転の技能の話です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事「アルコールの運転技能への影響」(久里浜医療センター・樋口進名誉院長、2021年10月19日更新)をもとにまとめました。
アルコールは、とても低い濃度から運転に影響する
- アルコールの作用の中心は脳です。血中濃度がゼロから上がるにつれて、脳のさまざまな働きに影響していきます
- 個人差はありますが、アルコールは運転に必要な技能や行動に、とても低い血中濃度から影響し、濃度が高くなるほど影響も強くなります
- しらふのときより、お酒が入ったほうが運転がうまくなるという証拠は、まったくありません
どのくらいの濃度で、何が落ちる?
e-ヘルスネットでは、主に欧米の研究をもとに、次のようにまとめられています。
| 運転の技能 | 影響が出はじめる血中濃度 |
|---|---|
| 集中力が下がる | 0.01%未満 |
| いろいろな方向への注意が向かなくなる | 0.02% |
| 反応が遅れる | 0.02% |
| 道路に沿って車をコントロールする技能(トラッキング) | 0.02% |
| ハンドル操作がうまくできなくなる | 0.03% |
| 目の働きが落ちる | 0.04% |
| ルールを無視しはじめる | 0.05% |

プレ男集中力は、ほんの少しのお酒で落ちはじめるんだ…。
酒気帯び運転の基準より、低い濃度から
- 日本の道路交通法では、血中濃度0.03%以上が「酒気帯び運転」として検挙されます
- でも表のとおり、それより低い濃度から、運転の技能は落ちはじめます
- しかも、かなり少ない飲酒量でその濃度に達する可能性があります
- この表は欧米の人の実験結果がもとです。日本人の約半数は、少しのお酒で顔が赤くなる、どきどきするといったフラッシング反応が出る体質で、こうした人は表より低い濃度から影響を受ける可能性もあります(お酒とがん・顔が赤くなる体質)

アルコールは、酒気帯び運転の基準より低い濃度から、集中力や注意力、反応の速さに影響します。お酒で運転がうまくなるという証拠は、まったくありません。
「飲んだ翌朝」も要注意
- 警察庁によると、飲酒運転をした理由には「出勤のため、二日酔いで運転してしまった」「時間がたったから大丈夫だと思った」などがあります
- 警察庁は、翌日に車を運転する予定があれば、それを考えて飲む時間と量を決めること、夜おそくまで飲んだときは、翌朝も体にアルコールが残っている可能性があるので、運転はひかえることを呼びかけています。政府広報も「飲んだ翌朝でも要注意」としています
- e-ヘルスネットによると、1時間に分解できるアルコールの量は、一般に「体重×0.1g程度」とされますが、体質や飲酒習慣で大きくちがい、これより少ない人も多くいます。「何時間たったから大丈夫」とは言い切れません

メル美車で行く日は、最初からノンアルコールにしようね。

プレ男うん。「1杯だけ」も、やめとく。
- 飲酒運転の罰則(運転した人だけでなく、車を貸した人・お酒を出した人・同乗した人も対象。自転車も)は飲酒運転の罰則の記事をどうぞ
まとめ
- アルコールはとても低い血中濃度から運転の技能に影響する。お酒で運転がうまくなることはない
- 集中力は0.01%未満、注意力・反応は0.02%、ハンドル操作は0.03%から低下
- 酒気帯び運転の基準(0.03%)より低い濃度から技能は落ちはじめる
- 顔が赤くなる体質の人は、さらに低い濃度から影響を受ける可能性も
- 飲んだら運転しない
参考文献
- 樋口進. アルコールの運転技能への影響. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2021年10月19日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-06-006.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 警察庁. みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」. https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/info.html (閲覧日:2026年10月2日)
- 政府広報オンライン. 気づかず飲酒運転 意外と知らない お酒が抜ける時間. https://www.gov-online.go.jp/prg/prg18047.html (閲覧日:2026年10月2日)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. アルコールの吸収と分解(2022年1月20日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-02-002.html (閲覧日:2026年10月2日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。