ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】「右手型」だけをつくり分ける触媒:同じ分子でも、片方はレモン、もう片方はオレンジのにおい。野依良治博士の触媒は、メントールや薬の工業生産に。1個の触媒が何百万個も生み出す(2001年ノーベル化学賞)

分子には、右手と左手のように鏡に映した関係の2つの形(キラル)があるものがあります。リモネンという分子は、片方はレモン、もう片方はオレンジのにおいがします。薬では、この2つの形のちがいが、命にかかわることもありました。2001年のノーベル化学賞は、ほしい形だけをつくり分ける「触媒的不斉合成」を開発した、ノールズ博士、野依良治博士、シャープレス博士に贈られました。野依博士が1980年に発表した触媒(BINAP)は、1980年代はじめから香料のメントールの工業生産に使われ、抗菌薬などの製造にも役立っています。

目次
  1. 同じ分子なのに、においがちがう
  2. 薬では「命にかかわる」ことも
  3. ほしい形だけをつくる「触媒」
  4. 何に使われている?
  5. 化学のつながり
  6. まとめ

プレ男前に硤合反応の記事で「右手型と左手型」の話を読んだけど、片方だけをつくる方法もあるの?

メル美野依良治さんがノーベル賞をとった技術だよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は触媒的不斉合成です。2001年のノーベル化学賞の発表と一般向け解説をもとにまとめました。右手型・左手型(キラル)の基本は硤合(そあい)反応ってなに?へ。

同じ分子なのに、においがちがう

薬では「命にかかわる」ことも

プレ男同じ分子なのに、においも、体への働きもちがうのか…。

ほしい形だけをつくる「触媒」

何に使われている?

ノーベル賞の発表と解説によると、

同じ分子でも、右手型と左手型ではにおいや体への働きがちがうことがあります。野依良治博士たちは、片方だけをつくり分ける触媒を開発し、香料や薬の工業生産に役立てられています。

化学のつながり

プレ男ミント味のガムのメントールにも、ノーベル賞の化学が使われてるのかも!

メル美1個の触媒で何百万個、っていうのもすごいね。

シャープレス博士の2回目のノーベル賞は、「カチッ」とはまる化学反応へ。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2001. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2001/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. NobelPrize.org. The Nobel Prize in Chemistry 2001 — Popular information. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2001/popular-information/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。