ガジェット2026年10月5日

【テクノロジー解説】ペニシリンってなに?実験の皿に生えた「青カビ」の偶然から生まれた最初の抗生物質。1945年ノーベル賞。発見者フレミングはすでに「量が足りないと耐性菌を育てる」と警告していた

1928年、フレミング博士は、細菌を育てていた皿にまぎれこんだカビのまわりだけ、細菌がとけていることに気づきました。これがペニシリンの始まりです。のちにチェイン博士とフローリー博士がペニシリンを濃縮して治療薬にし、3人は1945年のノーベル生理学・医学賞を受けました。フレミング博士は受賞講演で「足りない量を使うと、菌を薬に強くしてしまう」と警告しています。いまWHOは、薬剤耐性(AMR)が2021年に世界で470万人以上の死亡に関係したと推計しています。歴史と、いま私たちにできることを解説します。

目次
  1. 始まりは「まぎれこんだカビ」
  2. 10年後、薬になった
  3. 発見者がすでに出していた「警告」
  4. いま:薬剤耐性(AMR)は世界の脅威
  5. 私たちにできること
  6. まとめ

プレ男ペニシリンって「カビから生まれた薬」って聞いたことがある。本当にカビなの?

メル美偶然の発見だったって話も聞いたよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は、世界初の抗生物質ペニシリンです。1945年ノーベル生理学・医学賞の概要、発見者フレミング博士のノーベル講演(1945年12月)、WHO(世界保健機関)の薬剤耐性のファクトシートをもとにまとめました。

始まりは「まぎれこんだカビ」

フレミング博士の講演によると、

プレ男失敗した実験の皿を捨てずに、「なんでだろう?」って調べたのがすごいんだね。

10年後、薬になった

発見者がすでに出していた「警告」

フレミング博士は、1945年の講演で、こう述べています。

いま:薬剤耐性(AMR)は世界の脅威

WHO のファクトシートによると、

ペニシリンは、皿にまぎれこんだカビの偶然から生まれた最初の抗生物質です。発見者のフレミング博士は、使い方をまちがえると菌が薬に強くなると、すでに警告していました。

私たちにできること

プレ男80年前の警告が、いまの世界の問題になってるのか。かぜで「抗生物質ください」って言うのはやめよう。

メル美AlphaFoldも、薬が効かない菌のしくみの研究に使われてるんだよね。

AI でたんぱく質の形を予測する AlphaFold は、抗菌薬が効かなくなるしくみの理解にも使われています。病原体の遺伝子を調べる PCR も、感染症の診断を支えています。

ペニシリンの構造を調べたホジキン博士が、のちに形を明らかにしたホルモンの物語は、インスリンの発見へ。

日本の土の微生物から生まれた薬は、日本の土から見つかった薬へ。

抗生物質がねらう細菌の「タンパク質工場」は、DNAの設計図からタンパク質をつくる工場「リボソーム」へ。

まとめ


参考文献

  1. NobelPrize.org. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1945 — Summary. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/1945/summary/ (閲覧日:2026年10月5日)
  2. Fleming A. Penicillin. Nobel Lecture, December 11, 1945. https://www.nobelprize.org/uploads/2018/06/fleming-lecture.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
  3. World Health Organization. Antimicrobial resistance(Fact sheet). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/antimicrobial-resistance (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。