大人の教養An Evening of Culture

第六幕Act VI — The Archive

ベヒストゥン碑文イランの岩山、平原から約60mの高さに刻まれた、王ダレイオス1世の「自分はこうして王になった」。同じ文を3つの言葉で書いた、楔形文字を読みとく鍵になった碑文

No.1282026年10月22日

イラン西部ケルマーンシャー州の岩山ビソトゥーン(ベヒストゥン)には、アケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世が紀元前521年に刻ませた浮き彫りと碑文があります。ユネスコ世界遺産センターによると、碑文は平原から約60mの高さ、高さ約15m・幅約25mで、約1200行。古代ペルシア語・エラム語・バビロニア語の3つの言葉で同じ内容を書き、19世紀に最初に解読された楔形文字になりました。王位をねらった「ガウマータ」をどう倒したか、1年で19の戦いをしたこと、「この碑文をこわすな」というよびかけまで、1907年の英訳(キングとトンプソン)の原文で紹介します。

目次
  1. プロフィール(ユネスコ世界遺産センターより)
  2. 浮き彫り:弓を持つ王と、ふみつけられた男
  3. 何が書いてある?(1907年の英訳より)
  4. 3つの言葉で書かれた(ユネスコより)
  5. 楔形文字を読みとく鍵に
  6. いまの課題(ユネスコより)
  7. まとめ

プレ男古代エジプトの文字はロゼッタストーンで読めるようになったんだよね。メソポタミアのくさび形の文字は?

メル美イランの岩山に、同じ文を3つの言葉で刻んだ巨大な碑文があるんだって。それが鍵になったみたい。

今回は、イランの「ベヒストゥン碑文」(ビソトゥーン碑文)です。ユネスコ世界遺産センターの「Bisotun」のページと、大英博物館のキングとトンプソンが1907年に出した碑文の英訳(ウィキソースの翻刻)で確かめました。

プロフィール(ユネスコ世界遺産センターより)

項目 内容
場所 イラン西部ケルマーンシャー州、聖なる山ビソトゥーン(「神々の場所」の意味)
つくらせた人 アケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世(大王)
年 紀元前521年
高さ 石灰岩のがけ、平原から約60m
大きさ 碑文は高さ約15m・幅約25m
行数 浮き彫りの下とまわりに約1200行
言葉 古代ペルシア語、エラム語、バビロニア語(3つとも楔形文字)
世界遺産 2006年に登録(遺跡は187ha)

浮き彫り:弓を持つ王と、ふみつけられた男

何が書いてある?(1907年の英訳より)

碑文は、王が自分のしたことを語る形で書かれています。各段落は「ダレイオス王は言う」で始まります。

プレ男「うそだと思うな」「こわすな」って、2500年前の王さまが念をおしてる!

3つの言葉で書かれた(ユネスコより)

楔形文字を読みとく鍵に

メル美同じ文が3つの言葉で書いてあるから、くらべて読めたんだね。ロゼッタストーンと同じしくみだ。

いまの課題(ユネスコより)

ユネスコによると、ベヒストゥン碑文は紀元前521年にダレイオス1世が刻ませた3つの言葉の碑文で、19世紀に最初に解読された楔形文字です。

まとめ


参考文献

  1. UNESCO World Heritage Centre. Bisotun. https://whc.unesco.org/en/list/1222/ (閲覧日:2026年10月22日)
  2. L. W. King, R. C. Thompson. The Sculptures and Inscription of Darius the Great on the Rock of Behistûn in Persia (London, 1907). Preface. ウィキソース. https://en.wikisource.org/wiki/The_Sculptures_and_Inscription_of_Darius_the_Great_on_the_Rock_of_Behist%C3%BBn_in_Persia/Preface (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 同上. The Persian Text(英訳、段落1〜70). ウィキソース. https://en.wikisource.org/wiki/The_Sculptures_and_Inscription_of_Darius_the_Great_on_the_Rock_of_Behist%C3%BBn_in_Persia/Annotated/The_Persian_Text (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。