大人の教養An Evening of Culture

第六幕Act VI — The Archive

赤い布ばりのケースに入った銀板写真。細かい文字がびっしり刻まれた、上のかどが欠けた石板がうつっている

ロゼッタストーン1799年、ナポレオンのエジプト遠征中にフランスの士官が見つけた石。同じ布告が、神聖文字・民衆文字・ギリシャ文字の3つで刻まれていた。「プトレマイオス」の名前から、古代エジプト文字の解読が始まった

No.0562026年10月6日

大英博物館のエジプト展示室にある「ロゼッタストーン」。大英博物館が1913年に出したバッジの解説によると、1799年8月、ナイル川河口の町ロゼッタ(ラシード)の近くで、フランスの工兵士官ブシャールが見つけました。1801年の降伏協定でイギリスに引きわたされ、1802年から大英博物館で展示されています。刻まれているのは、紀元前196年、プトレマイオス5世をたたえる神官たちの布告。トマス・ヤングとシャンポリオンは、王の名前を囲む「カルトゥーシュ」から文字の音を読みときました。メトロポリタン美術館の19世紀の写真とともに解説します。

目次
  1. プロフィール
  2. 発見:古い壁の中から?
  3. フランスからイギリスへ
  4. 何が書いてある?
  5. 解読:「プトレマイオス」の名前から
  6. まとめ

プレ男ロゼッタストーンって、名前は聞いたことあるけど、何が書いてあるの?

メル美同じ文章が3種類の文字で書いてあって、それで古代エジプトの文字が読めるようになったんだって。

今回は、ロゼッタストーンです。大英博物館の評議員会が1913年に出した解説書『The Rosetta Stone』(E.A.ウォリス・バッジ著)を、プロジェクト・グーテンベルクで読みました。以下は、とくにことわりがなければ、この解説書の内容です。

プロフィール

見つかった年 1799年8月
見つかった場所 ナイル川西の支流の河口近く、町ロゼッタ(ラシード)の近く
見つけた人 フランスの工兵士官ブシャール(ボサールとも)
大きさ 長さ約3フィート9インチ(約114cm)、はば約2フィート4.5インチ(約72cm)、あつさ約11インチ(約28cm)。上の左右と右下のかどが欠けている
文字 神聖文字(ヒエログリフ)14行、民衆文字(デモティック)32行、ギリシャ文字54行
内容 紀元前196年、プトレマイオス5世エピファネスをたたえる神官たちの布告
いまの場所 大英博物館(1802年の終わりごろから展示)

赤い布ばりのケースに入った銀板写真。細かい文字がびっしり刻まれた、上のかどが欠けた石板がうつっている

ジョン・ジェイベズ・エドウィン・メイオール「[ロゼッタストーンの複製]」1846〜52年。ダゲレオタイプ(銀板写真)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

発見:古い壁の中から?

フランスからイギリスへ

プレ男フランスの兵隊が見つけたのに、いまはイギリスにあるのは、そういうわけだったんだ。

何が書いてある?

解読:「プトレマイオス」の名前から

メル美王さまの名前と、受けつがれてきた言葉が、何千年も前の文字を読むカギになったんだね。

大英博物館の1913年の解説によると、ロゼッタストーンは、紀元前196年のプトレマイオス5世をたたえる神官たちの布告を、神聖文字・民衆文字・ギリシャ文字で刻んだ石です。

まとめ


参考文献

  1. Budge, E.A. Wallis. The Rosetta Stone. Printed by order of the Trustees of the British Museum, 1913. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/48649 (閲覧日:2026年10月6日)
  2. メトロポリタン美術館. John Jabez Edwin Mayall, [Copy of the Rosetta Stone], 1846–52, Daguerreotype(2019.304.2、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/821166 (閲覧日:2026年10月6日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。