通販の自転車ヘルメット、「CE認証済」の表示を信じて大丈夫?届いたら産業用の規格だった例も。SG・JCF・CEなど自転車用のマークを確かめ、国内の問い合わせ先がある製品を【消費者庁 2024年12月】
2023年4月から、自転車に乗るときのヘルメットの着用が努力義務になりました。ネット通販で安いヘルメットを買う人も多いはず。でも消費者庁によると、「欧州の安全規格に適合」のように表示しながら実際には適合していなかったとして、2024年12月にネットで販売する3社に措置命令が出されました。「CE安全基準認証済」と書かれていたのに、届いたら自転車用ではなく産業用ヘルメットの規格だった、という相談も。日本には自転車用ヘルメットの法令の基準はなく、SGマーク、JCF公認/推奨マーク、CEマークなどの民間などのマークが目安になります。
目次

プレ男通販で自転車のヘルメットを買ったよ。「CE安全基準認証済」って書いてあったから安心!

メル美同じ表示で、届いたら自転車用じゃない規格だった、という相談があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は自転車用ヘルメットのマークです。消費者庁の「自転車用ヘルメットの安全性を示すマークについて」(2024年12月12日)をもとにまとめました。
ネット通販の3社に措置命令
- 消費者庁は2024年12月10日・11日、ネットで自転車用ヘルメットとして商品を売っていた3社に、景品表示法にもとづく措置命令を出しました
- 自転車用ヘルメットの欧州の安全規格や基準に適合しているかのように表示していたのに、実際には適合していなかった(優良誤認表示)というものです
こんな相談がありました
- ネット通販で買った自転車のヘルメット。広告には海外の安全認証のCEマークとCPSCマークがついているとあったが、届いたものにはついていなかった
- 「CE安全基準認証済、自転車用ヘルメット」と書かれていたのに、届いてから表示を見ると、EN812という産業用ヘルメットの規格で、自転車用の規格EN1078ではなかった

プレ男「CE」って書いてあっても、何の規格かまで見ないとわからないのか…。
国民生活センターのテスト:基準を大きくこえる銘柄も
国民生活センターは、ネット通販で売られている、CE(EN1078)など海外の安全基準への適合をうたう自転車用ヘルメットを調べました(2025年3月26日)。
- 衝撃の吸収:EN1078の基準(衝撃加速度)を大きくこえる銘柄がありました
- あごひもの強さ:EN1078の伸びの基準を大きくこえる銘柄がありました
- 脱げにくさ:EN1078の基準を満たさない銘柄がありました
- EN1078で決められた表示の項目を、すべて表示していた銘柄はありませんでした
寄せられた相談には、「カタログ通販で買ったCEマークつきのヘルメットのあごひもが半年もたたずに切れた」「広告どおりの安全認証の表示がなく、助成金が受けとれない」といったものもありました。
アドバイス:安全基準への適合マークの表示と、ヘルメットのつくりを確かめ、わからないことは販売元に確認しましょう。
日本には自転車用の法令の基準はない
- 自転車用ヘルメットは、2023年4月から着用が努力義務になっています
- いまの日本では、バイク用(乗車用)ヘルメットとちがい、自転車用ヘルメットには法令による規格・基準がありません。民間の機関・団体の安全規格や基準があり、外国の法令や規格への適合をうたう製品も売られています
- 代表的なマークは、SGマーク、JCF公認/推奨マーク、CEマークなど。どれも、視界の確保、衝撃の吸収、あごひもなどで頭にとどめるしくみの強さや安定性、耐久性などの、きびしいテストをクリアする必要があります
買うときのポイント
- 作業用ヘルメットなどではなく、自転車用ヘルメットの安全性を示すマークがついたものを選ぶ
- 消費者庁の「自転車用ヘルメットの外形上の主な注意点」も参考に。一つでもあてはまれば、CEマークやSGマークの基準を満たさないと考えられます
- SGマークやJCF公認/推奨マークの製品の多くは、認証した団体のウェブサイトで公表されていて、個別の製品について認証の有無を答えてもらえます
- 製造・輸入事業者や販売元が確かな製品を。ネット通販では、万一のときのために国内の問い合わせ先が表示された製品を選ぶ
- 視界の確保やヘルメットの機能が保てないと思われる製品は選ばない
都内の着用率は9.5%、サイズが合わずずれてけがも
東京都商品等安全対策協議会の「過去テーマに関する取組状況」(自転車用ヘルメット、2023年度テーマ)より。
- 警視庁の定点調査(2024年11月〜2025年1月、都内110か所)では、ヘルメットの着用率は全体で9.5%(2022年は3.4%)。高校生以下をのぞく一般の男性は13.4%、一般の女性は3.8%でした
- 2023〜2024年に自転車で頭や顔をけがした事例のうち、着用の有無がわかるものは96件
- かぶっていたのにけがをした例には、ヘルメットを正しくかぶっておらずずれていた、オーバーサイズでずれた、というものもありました(いずれも子どもの例)。サイズの合ったものを、正しくかぶることも大切です

日本には自転車用ヘルメットの法令の基準がありません。SGマーク、JCF公認/推奨マーク、CEマークなど、自転車用の安全性を示すマークがついたものを選びましょう。
ネットで買う前のチェックはネットで家電を「ポチる」前に、自転車の点検は通販のクロスバイクを自分で組み立てたらへ。

プレ男ヘルメットの内側の表示を見て、SGマークの団体のサイトでも調べてみる。

メル美頭を守る道具だから、マークの確認は大事だね。
イヤホンをつけて外を歩く・自転車に乗る危険は、イヤホンで音楽を聴きながら歩くと、まわりの音は30dB以上聞こえにくくなるへ。
まとめ
- 「欧州の規格に適合」とうたって実際は適合していなかった3社に措置命令(2024年12月)
- 「CE認証済」なのに産業用の規格(EN812)だった、マークがついていなかったという相談
- 国民生活センターのテストでは、衝撃吸収・あごひも・脱げにくさで基準を満たさない銘柄も
- 日本には自転車用ヘルメットの法令の基準はない
- SG・JCF公認/推奨・CEなど、自転車用のマークを確認
- 国内の問い合わせ先がある、販売元が確かな製品を
- 都内の着用率は9.5%(一般の男性13.4%)。サイズが合わずずれてけがをした例も
参考文献
- 消費者庁. 自転車用ヘルメットの安全性を示すマークについて―消費者庁が自転車用ヘルメットを標ぼうする商品に関する措置命令を実施―(2024年12月12日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_081/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. 海外の安全基準への適合をうたう自転車用ヘルメット(2025年3月26日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250326_1.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 東京都. 東京都商品等安全対策協議会 過去テーマに関する取組状況について 自転車用ヘルメットの着用と安全な使用(令和5(2023)年度テーマ). https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kyougikai/r5/documents/r7_bicyclehelmet_report.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。