アザのレーザー治療は色でちがう:青アザ(太田母斑)はQスイッチ・レーザーで5〜6回以上でほぼわからなくなり、保険の対象。茶アザはよく効くのは5人に1人程度。赤アザは色素レーザーが第一選択
日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A アザとホクロ」によると、アザは皮膚の一部の色がまわりとちがって見え、ずっと残るものをいい、赤・青・茶・黒などに分けられます。青アザの太田母斑は顔の片側に出ることが多く、シミや目の下のくまとまちがわれることも。治療はQスイッチ・レーザーが最もよく、3〜4か月以上あけて5〜6回以上行えば、ほぼわからなくなり、青アザには保険が適用されています。茶アザはレーザーがよく効くのは5人に1人程度で、テスト照射で決めるのがよいとされます。赤アザ(血管腫)は色素レーザーが第一選択ですが、自然に消えるイチゴ状血管腫は原則として治療はいりません。

メル美目の下の青っぽいくま、ずっとシミだと思ってたの。アザのこともあるって本当?

プレ男ぼくは腕にコーヒー牛乳色の茶色いアザがあるんだ。レーザーで消えるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 「美容医療」から、アザのレーザー治療の話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A アザとホクロ」をもとにまとめました。保険がきくアザについては美容医療と健康保険の記事にまとめています。
アザとは
- 皮膚の一部の色が、まわりとちがって見えるもので、ずっと残るものをいいます(ぶつけてできる打ち身は自然に消えるので、ここでいうアザではありません)
- 色によって、赤アザ・青アザ・茶アザ・黒アザなどと呼ばれます。ふつうは生まれつきか、生まれてまもなく出ます
青アザ:太田母斑
- 額・目のまわり・頬・鼻・耳にできる青アザで、ふつう顔の片側に出ます。生後半年以内に出ることが多いですが、20〜40歳代に出ることもまれではありません
- 茶色の斑点がまじることもあり、シミやソバカスとまちがわれることがあります。目の下のくまといわれるものの多くも、軽い太田母斑です
治療
- 治療はQスイッチ・レーザーが最もよく、青アザには保険の適用があります
- 治療のあと一時的に色が濃くなることがありますが(炎症後色素沈着)、ふつう3〜4か月で消えます。そのため、レーザーは3〜4か月以上あけて行います
- 5〜6回以上適切に行えば、色はほとんど目立たず、ほぼわからなくなるくらいになります
- 子どものうちに治療しても約半数は思春期ごろにまた出てくるため、思春期以降に治療したほうが二度手間にならず、大人になってからでもきれいに治せるとされています
- 蒙古斑の多くは10歳前後に消えるので、子どものうちにレーザーをする必要はありません

メル美目の下のくまの多くは、軽い太田母斑なんだ。大人になってからでもきれいに治せるんだね。
茶アザ
- カフェオレ斑、扁平母斑、ベッカー母斑などがあり、年をとってできるシミやソバカスとは区別されます
- 直径1.5cm以上の色素斑が6個以上ある場合は、レックリングハウゼン病という遺伝の病気の可能性があるので、病院で診察を受けてください
- 最もよい治療法は短いパルスのレーザー(Qスイッチ・レーザーなど)ですが、照射後に色が濃くなったり、また元に戻ったりすることが多く、よく効くのは5人に1人程度です
- 照射前に効果は予測できないため、一部にテスト照射をして、続けるかどうかを決めるのがよいとされています
赤アザ(血管腫)
- 代表的なのは、生まれつきの平らな単純性血管腫と、生後まもなく出て1歳ごろまで急に大きくなり、そのあと小さくなるイチゴ状血管腫です
- イチゴ状血管腫は自然に消えるため、原則として治療はいりません。ほかの血管腫は、色素レーザーが第一選択です
- 色素レーザーの光は皮膚の深くには届かないため、深いところの血管腫には手術などが必要です
- レーザーは痛みをともない、子どもでは光が目に入る危険があるため全身麻酔が必要です。何回か治療してもそれ以上薄くならないときは、レーザー治療の限界と考えて中止すべきとされています

アザのレーザー治療は、色によって効き方がちがいます。青アザの太田母斑はQスイッチ・レーザーでほぼわからなくなりますが、茶アザでよく効くのは5人に1人程度です。
- 肝斑とまちがえやすいシミはADM、ほくろやいぼはほくろ・いぼのレーザーの記事もどうぞ

プレ男茶アザは、まずテスト照射から相談してみるよ。
まとめ
- アザは色でちがい、治療も色ごとにちがう
- 青アザ(太田母斑)はQスイッチ・レーザーで5〜6回以上、ほぼわからなくなる。保険の対象
- 目の下のくまの多くは軽い太田母斑
- 茶アザはよく効くのは5人に1人程度。テスト照射で決める
- 赤アザは色素レーザーが第一選択。イチゴ状血管腫は自然に消える
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A アザとホクロ(Q1・Q4〜Q8・Q12・Q13). https://www.dermatol.or.jp/qa/qa21/index.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。