献血で見つかったHIV(2025年):約499万件の献血のうち陽性は24件(10万件あたり0.481)。そのうち4件は、抗体はまだ出ず遺伝子の検査でだけ見つかった。献血を検査の代わりにしないで
エイズ動向委員会の資料「献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数」(令和7(2025)年エイズ発生動向の年報)をもとに、献血で見つかったHIVの数をまとめました。2025年の献血は498万8,605件で、HIVの抗体検査や核酸増幅検査で陽性だったのは24件(10万件あたり0.481件)でした。このうち4件は、抗体検査は陰性で核酸増幅検査でだけ陽性で、感染してまもない時期だったと考えられます。陽性の血液は捨てられ、輸血には使われません。10万件あたりの陽性件数は2008年の2.107件をピークに下がっています。HIVが心配なときは、献血ではなく、保健所などのHIV検査を受けましょう。

プレ男献血の血液って、HIVの検査もしているんだよね。実際に見つかることはあるの?

メル美見つかった血液はどうなるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、献血で見つかったHIVの数の話です。エイズ動向委員会の資料「献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数」(令和7(2025)年エイズ発生動向の年報)をもとにまとめました。
2025年は24件
2025年の献血は498万8,605件で、そのうちHIVの抗体検査や核酸増幅検査で陽性だったのは24件(女性0件)、10万件あたり0.481件でした。
- 24件のうち4件は、抗体検査では陰性で、核酸増幅検査(ウイルスの遺伝子を調べる検査)でだけ陽性でした
- 陽性の血液は捨てられ、輸血には使われません
推移
| 年 | 献血件数 | 陽性件数 | 10万件あたり |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 507万7,238件 | 107件 | 2.107(ピーク) |
| 2015年 | 490万9,156件 | 53件 | 1.080 |
| 2020年 | 502万4,859件 | 44件 | 0.876 |
| 2024年 | 501万3,064件 | 31件 | 0.618 |
| 2025年 | 498万8,605件 | 24件 | 0.481 |
10万件あたりの陽性件数は、2008年の2.107件をピークに下がっています。

2025年の献血では24件でHIVが陽性で、そのうち4件は、抗体はまだ出ておらず遺伝子の検査でだけ見つかりました。陽性の血液は輸血には使われません。
「遺伝子の検査でだけ陽性」が意味すること
抗体検査で陰性なのに、核酸増幅検査でだけ陽性になるのは、感染してまもなく、まだ抗体ができていない時期だと考えられます。核酸増幅検査は1999年10月から全国で行われていますが、感染してすぐの「ウインドウ期」には、どの検査でも見つけられない期間があります。
だから、HIVが心配なときに献血をするのはやめましょう。検査をすり抜けた血液が、輸血を受ける患者さんにうつってしまうおそれがあります。くわしくは献血をHIV検査の代わりにしないでを見てください。

プレ男心配なときは、献血じゃなくて保健所の無料・匿名の検査なんだね。
検査を受ける時期はこんなときはHIV検査を、保健所の検査の数字は保健所のHIV検査(2024年度)を見てください。
まとめ
- 2025年の献血約499万件のうち、HIV陽性は24件(10万件あたり0.481)
- そのうち4件は遺伝子の検査でだけ陽性=感染してまもない時期
- 陽性の血液は輸血に使われない
- 10万件あたりの陽性件数は2008年の2.107をピークに低下
- 献血を検査の代わりにしない。心配なら保健所などで検査を
参考文献
- エイズ動向委員会(厚生労働省). 令和7(2025)年エイズ発生動向(年報)(参考)献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数. API-Net エイズ予防情報ネット. https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2025/nenpo/kensu.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
