基礎知識2026年10月12日

献血で見つかったHIV(2025年):約499万件の献血のうち陽性は24件(10万件あたり0.481)。そのうち4件は、抗体はまだ出ず遺伝子の検査でだけ見つかった。献血を検査の代わりにしないで

エイズ動向委員会の資料「献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数」(令和7(2025)年エイズ発生動向の年報)をもとに、献血で見つかったHIVの数をまとめました。2025年の献血は498万8,605件で、HIVの抗体検査や核酸増幅検査で陽性だったのは24件(10万件あたり0.481件)でした。このうち4件は、抗体検査は陰性で核酸増幅検査でだけ陽性で、感染してまもない時期だったと考えられます。陽性の血液は捨てられ、輸血には使われません。10万件あたりの陽性件数は2008年の2.107件をピークに下がっています。HIVが心配なときは、献血ではなく、保健所などのHIV検査を受けましょう。

目次
  1. 2025年は24件
  2. 推移
  3. 「遺伝子の検査でだけ陽性」が意味すること
  4. まとめ

プレ男献血の血液って、HIVの検査もしているんだよね。実際に見つかることはあるの?

メル美見つかった血液はどうなるのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、献血で見つかったHIVの数の話です。エイズ動向委員会の資料「献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数」(令和7(2025)年エイズ発生動向の年報)をもとにまとめました。

2025年は24件

2025年の献血は498万8,605件で、そのうちHIVの抗体検査や核酸増幅検査で陽性だったのは24件(女性0件)、10万件あたり0.481件でした。

推移

年 献血件数 陽性件数 10万件あたり
2008年 507万7,238件 107件 2.107(ピーク)
2015年 490万9,156件 53件 1.080
2020年 502万4,859件 44件 0.876
2024年 501万3,064件 31件 0.618
2025年 498万8,605件 24件 0.481

10万件あたりの陽性件数は、2008年の2.107件をピークに下がっています。

2025年の献血では24件でHIVが陽性で、そのうち4件は、抗体はまだ出ておらず遺伝子の検査でだけ見つかりました。陽性の血液は輸血には使われません。

「遺伝子の検査でだけ陽性」が意味すること

抗体検査で陰性なのに、核酸増幅検査でだけ陽性になるのは、感染してまもなく、まだ抗体ができていない時期だと考えられます。核酸増幅検査は1999年10月から全国で行われていますが、感染してすぐの「ウインドウ期」には、どの検査でも見つけられない期間があります。

だから、HIVが心配なときに献血をするのはやめましょう。検査をすり抜けた血液が、輸血を受ける患者さんにうつってしまうおそれがあります。くわしくは献血をHIV検査の代わりにしないでを見てください。

プレ男心配なときは、献血じゃなくて保健所の無料・匿名の検査なんだね。

検査を受ける時期はこんなときはHIV検査を、保健所の検査の数字は保健所のHIV検査(2024年度)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. エイズ動向委員会(厚生労働省). 令和7(2025)年エイズ発生動向(年報)(参考)献血件数及びHIV抗体・核酸増幅検査陽性件数. API-Net エイズ予防情報ネット. https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2025/nenpo/kensu.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。