基礎知識2026年10月10日

こんなときはHIV検査を:ほかの性感染症にかかった、かぜのような症状が長引く、帯状疱疹やヘルペスをくり返す、妊娠した——。感染のはじめは40〜90%にかぜやインフルエンザのような症状が出るが、見逃されやすい。早く見つけて早く治療することが命を守る

HIVは、早く見つけて早く治療を始めれば、エイズの発症を防ぎ、パートナーへの感染も防げます。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の治療の手引きは、性感染症にかかったことがある、急性HIV感染症が疑われる症状がある、帯状疱疹やヘルペスをくり返す、妊娠中、HIVに感染している人と性的接触があったなどのときにHIV検査をすすめています。感染のはじめには40〜90%の人に発熱・のどの痛み・リンパ節の腫れ・発疹などが出ますが、数週間で自然によくなるため見逃されやすい病気です。

目次
  1. 早く見つけることが、命を守る
  2. HIV検査がすすめられる主な場面
  3. 感染のはじめ:急性HIV感染症
  4. 感染してすぐは、検査で陰性になることがある
  5. まとめ

プレ男HIVの検査って、どんなときに受けたらいいんだろう。症状がないと、なかなか受けようと思わなくて。

メル美かぜみたいな症状のこともあるって聞いたけど、どう見分けるのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIV検査を受けたほうがよいときの話です。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の「抗HIV治療ガイドライン・治療の手引き」の「HIV検査を考慮すべき状況」と「急性HIV感染症」(2022年9月29日更新)をもとにまとめました。HIVそのものについては、HIVの記事を見てください。

早く見つけることが、命を守る

ACCの手引きによると、

HIVは、早く見つけて治療を始めれば、エイズの発症を防ぎ、ふつうに暮らせる病気になりました。「もしかして」と思ったら、先のばしにせず検査を。

HIV検査がすすめられる主な場面

ACCの手引きでは、代表的な例として次のような場面が挙げられています。

1. 性感染症にかかった・かかったことがある

2. 免疫が弱っているサインがある

3. 急性HIV感染症が疑われる症状がある

4. 妊娠している

5. 感染が多いグループ

6. HIVが多い国の出身・滞在

7. HIVに感染している人と性的接触があった

8. 医療従事者の針刺し事故など

感染のはじめ:急性HIV感染症

ACCの手引きによると、

メル美40〜90%に症状が出るのに、かぜと区別がつきにくいんだ……。心当たりがあるときは、症状が治っても検査を受けたほうがいいんだね。

感染してすぐは、検査で陰性になることがある

ACCの手引きによると、

心当たりのある日から間もないときは、検査を受けるタイミングと再検査について、検査を受ける場所で相談しましょう(HIV検査で「陽性」「要確認」と言われたら)。

厚生労働省の「HIV検査・相談マップ」によると、抗体検査は心当たりから1か月以上、遺伝子の検査(NAT)は2〜3週間以上たっていれば、感染している場合は陽性になる可能性が高く、陰性でも3か月以降の再検査がすすめられています(性感染症、うつってから症状が出るまで)。

日本で見つかったときの免疫の状態や、保健所などの検査件数の推移は、数字で見る日本のHIV(2025年)にまとめています。

感染してすぐの時期の症状については、HIVに感染してすぐの時期(急性HIV感染症)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構 エイズ治療・研究開発センター(ACC). 抗HIV治療ガイドライン・治療の手引き:HIV検査を考慮すべき状況(Last updated: 2022-09-29). https://www.acc.jihs.go.jp/medics/treatment/handbook/part1/3-01.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 国立健康危機管理研究機構 エイズ治療・研究開発センター(ACC). 抗HIV治療ガイドライン・治療の手引き:急性HIV感染症(Last updated: 2022-09-29). https://www.acc.jihs.go.jp/medics/treatment/handbook/part2/no19.html (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 厚生労働省. HIV検査・相談マップ「HIV検査まめ知識」. https://www.mhlw.go.jp/hivkensa/knowledge/mame (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。