性感染症、うつってから症状が出るまで:クラミジアは1週間〜数か月、淋菌は約2週間、トリコモナスは5〜28日、梅毒は3週間以上。でも症状が出ないことも多い。HIV検査は抗体検査なら1か月以上たってから、陰性でも3か月後にもう一度
性感染症は、うつってから症状が出るまでの期間が病気によってちがいます。英国NHSによると、クラミジアは1週間〜数か月、淋菌は多くは約2週間、トリコモナスは5〜28日、梅毒は最初の症状まで3週間以上、性器ヘルペスや尖圭コンジローマは数週間〜数か月以上かかることがあります。また、症状が出ないことも少なくありません。厚生労働省のHIV検査・相談マップによると、HIVの抗体検査は心当たりから1か月以上、遺伝子の検査(NAT)は2〜3週間以上たってから受け、陰性でも3か月以降の再検査がすすめられています。

プレ男先週、ちょっと心当たりがあるんだ。まだ何も症状はないけど、もう検査を受けたほうがいいのかな。

メル美うつってすぐだと、検査で見つからないこともあるって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性感染症がうつってから症状が出るまでの期間(潜伏期間)と、検査のタイミングの話です。英国NHSの病気ごとのページと、厚生労働省の「HIV検査・相談マップ」をもとにまとめました。性病になるより修羅場になる方がヤバい! 不安なまま過ごすより、検査のタイミングを知っておきましょう。
うつってから症状が出るまで(NHSより)
| 病気 | 症状が出るまでの目安 |
|---|---|
| クラミジア | 1週間〜数か月 |
| 淋菌 | 多くは約2週間(数か月後のことも) |
| トリコモナス | 5〜28日(もっと遅いことも) |
| 梅毒 | 最初の症状まで3週間以上。のちの症状は3か月後ごろまでに |
| 性器ヘルペス | 数週間〜数年たってから出ることも |
| 尖圭コンジローマ | 数週間〜数か月 |
| HIV | 2〜6週間ごろに、インフルエンザのような症状が出る人がいる |
- NHSによると、クラミジアなど多くの性感染症は、症状が出ないことも少なくありません。症状がない=うつっていない、ではありません

メル美病気によって、こんなに期間がちがうんだ。症状が出ないことも多いなら、症状で判断しちゃダメなんだね。
HIV検査のタイミング(厚生労働省より)
厚生労働省の「HIV検査・相談マップ」によると、
- HIVに感染すると、4週間後くらいから血液中に抗体が見つかるようになります。感染から4週間以内に抗体検査を受けると、感染していても陰性と出ることがあります(ウインドウ期)
- 遺伝子の検査(NAT)では、2〜3週間くらいから見つかるようになります
- そのため、心当たりの機会から、NATなら2〜3週間以上、抗体検査なら1か月以上たっていれば、感染している場合は陽性になる可能性が高いとされています
- 陰性だった場合も、陽性になるまでの期間には個人差があるので、3か月以降の再検査がすすめられています
- ただし、3か月以内でも検査を受ける意味は十分にあります。1か月くらいから陽性になるので、早く見つけられる可能性があります
くわしくは、HIV検査で「陽性」「要確認」と言われたらと、献血をHIV検査の代わりにしないでを見てください。

検査のタイミングは病気によってちがいます。早すぎると見つからないこともあるので、「いつ、どんな心当たりがあったか」を伝えて、検査の時期を相談しましょう。症状があるときは、すぐ受診を。
梅毒の検査
- 梅毒の血液検査は、うつってすぐは陽性にならないことがあります。くわしい時期の目安は、梅毒と梅毒の血液検査の見方にまとめています
クラミジア・淋菌の検査
- クラミジアや淋菌は、尿や、のど・腟などの綿棒の検査で調べます(性感染症の検査って何をするの?)
症状があるときは、すぐに受診を
- おしっこが痛い、うみが出る、おりものが変わった、性器にできものやただれがあるなどの症状があるときは、タイミングを待たずに受診しましょう
- エイズ治療・研究開発センター(ACC)によると、HIVに感染したかもしれない行為から72時間以内なら、PEP(曝露後予防)の対象になることがあります。心当たりがあれば、すぐに相談を
まとめ
- 症状が出るまでの期間は、クラミジア1週間〜数か月、淋菌約2週間、トリコモナス5〜28日、梅毒3週間以上など、病気によってちがう
- 症状が出ないことも多い
- HIVは、抗体検査なら1か月以上、NATなら2〜3週間以上たってから。陰性でも3か月以降にもう一度
- 症状があるときは、タイミングを待たずに受診
参考文献
- NHS. Chlamydia. https://www.nhs.uk/conditions/chlamydia/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Gonorrhoea. https://www.nhs.uk/conditions/gonorrhoea/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Trichomoniasis. https://www.nhs.uk/conditions/trichomoniasis/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Syphilis. https://www.nhs.uk/conditions/syphilis/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Genital herpes. https://www.nhs.uk/conditions/genital-herpes/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Genital warts. https://www.nhs.uk/conditions/genital-warts/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Diagnosis: HIV and AIDS. https://www.nhs.uk/conditions/hiv-and-aids/diagnosis/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省. HIV検査・相談マップ「HIV検査まめ知識」. https://www.mhlw.go.jp/hivkensa/knowledge/mame (閲覧日:2026年10月10日)
- 国立健康危機管理研究機構 エイズ治療・研究開発センター. 抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)(2022年11月29日更新). https://www.acc.jihs.go.jp/general/pep_jpn.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
