基礎知識2026年10月10日

性感染症の検査、どれくらいの頻度で受ける?:症状がなくても定期的に。米国CDCは25歳未満の女性にクラミジア・淋菌を年1回、HIVは15〜65歳に一度は、男性と性交する男性は年1回以上(リスクが高ければ3〜6か月ごと)をすすめる

性感染症は、症状がないまま進むことが多い病気です。米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)は、性行為のある25歳未満の女性にクラミジアと淋菌の検査を年1回、15〜65歳のすべての人にHIV検査を少なくとも一度、男性と性交する男性には少なくとも年1回(リスクが続く場合は3〜6か月ごと)の検査をすすめています。また、クラミジアや淋菌などが見つかった人は、治療の3か月後にもう一度検査することがすすめられています。自分に合った頻度の考え方をまとめました。

目次
  1. なぜ症状がなくても検査するの?
  2. 米国CDCがすすめる検査の目安
  3. 治療のあとも、3か月後にもう一度
  4. こんなときも検査のタイミング
  5. 検査はどこで?
  6. まとめ

プレ男性病の検査って、症状がなくても受けたほうがいいの?どれくらいの間隔で?

メル美健康診断みたいに、目安があると受けやすいよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性感染症の検査をどれくらいの頻度で受けるかの話です。米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)をもとにまとめました。「性病になるより修羅場になる方がヤバい!」ですが、どちらも、定期的な検査で早めに防げることがあります。

(更新)日本の「性感染症に関する特定感染症予防指針」(2025年11月10日改正、日本性感染症学会のサイトに掲載された全文)でも、検査を受ける具体的な頻度は示されていませんでした。指針では、国と都道府県は、どのような状況(タイミング)で検査を受けることが必要かを、若年層をふくめ広く国民が理解できるよう啓発すること、学会が作成した検査の手引を普及していくことなどが定められています。学会の検査の手引の中身は確認していません。

なぜ症状がなくても検査するの?

米国CDCがすすめる検査の目安

女性

日本産婦人科医会のQ&A(2017年)でも、性感染症は症状がないことが多いので、心当たりがなくても、次のどれかにあてはまる人はクラミジアや淋菌の検査を受けてほしいとしています。

男性(女性とだけ性交する若い男性)

男性と性交する男性

すべての人

メル美25歳未満の女性は年1回なんだ。HIVは一生に一度は受けたほうがいいんだね。

治療のあとも、3か月後にもう一度

性感染症は症状がないことが多いので、定期的な検査が大切です。新しいパートナーができたとき、治療の3か月後も、検査のタイミングです。

こんなときも検査のタイミング

性風俗の仕事をしている人の検査の目安は、新しく働く人のための性感染症の基本の記事を見てください。

検査はどこで?

心当たりから症状が出るまでの期間や、HIV検査を受けるタイミングは、性感染症、うつってから症状が出るまでにまとめています。

男性と性交する男性(MSM)の検査や予防については、男性同士のセックスと性の健康にまとめています。

WHOが2025年に出した、症状のない性感染症の検査の指針については、症状のない性感染症の検査について、WHOが新しい指針(2025年7月)にまとめています。

まとめ


参考文献

  1. Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep 2021;70(No. RR-4)(Screening Recommendations、Adolescents、Men Who Have Sex with Men、Chlamydial Infections、Gonococcal Infections、Retesting). https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 公益社団法人日本産婦人科医会. 女性の健康Q&A「感染するような心あたりはないのですが、それでもクラミジアや淋菌の検査を受けたほうがいいのですか?」(2017年7月26日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/mature/seijyukuqa03/ (閲覧日:2026年10月12日)
  3. 性感染症に関する特定感染症予防指針(平成12年厚生省告示第15号、2025年11月10日改正)全文(日本性感染症学会掲載、PDF). https://jssti.jp/pdf/zenbun_tokuteikansensyouyobousisin_251110.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。