基礎知識2026年10月4日

性感染症の検査、どこを調べる?尿だけでは「のど」と「おしり」の感染は見つからない。した行為で調べる場所が変わる。男性は尿、女性は腟の検体が基本

性感染症の検査は、した行為によって調べる場所がちがいます。米国CDCのガイドラインでは、クラミジア・淋菌の検査は、男性は尿、女性は腟の検体(自分でとってもOK)が基本。オーラルセックスをした人はのど、アナルセックスで受け入れる側になった人はおしり(直腸)の検査も考えます。尿の検査だけでは、のどや直腸の感染は見つかりません。梅毒・HIV・B型肝炎などは血液検査です。検査を受ける前に知っておきたい「どこを調べるか」をまとめました。

目次
  1. 調べる場所と、わかる病気
  2. 尿だけでは、のどやおしりの感染は見つからない
  3. 血液でわかる病気
  4. 皮膚や粘膜に症状があるとき
  5. 受診のときに伝えること
  6. 郵送検査を使うときの注意
  7. まとめ

プレ男この前、尿の検査で「異常なし」だったんだ。これで全部大丈夫ってことだよね?

メル美のどの検査は別だって聞いたことがあるよ。オーラルセックスもしてたなら、どうなんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性感染症の検査で「どこを調べるか」の話です。クラミジアや淋菌は、感染した場所にしかいないことが多いので、した行為によって、調べる場所が変わります。米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)をもとにまとめました。

調べる場所と、わかる病気

調べる場所 とり方 主にわかる病気 こんな人に
尿(男性) 出しはじめの尿をとる クラミジア、淋菌 腟や肛門に挿入する側のセックスをした男性
腟(女性) 綿棒で腟の中をぬぐう(自分でとってもよい) クラミジア、淋菌、トリコモナス 腟のセックスをした女性
のど 綿棒でのどをぬぐう 淋菌(クラミジアも同時にわかることがある) オーラルセックス(フェラチオなど)をした人
おしり(直腸) 綿棒で肛門の中をぬぐう(自分でとってもよい) クラミジア、淋菌 アナルセックスで受け入れる側になった人
血液 採血 梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎 性的な接触があったすべての人

出典:CDC性感染症治療ガイドライン2021(検体の種類と推奨)をもとに作成

プレ男尿の検査で「異常なし」でも、のどやおしりのことはわからないんだ…。

尿だけでは、のどやおしりの感染は見つからない

のどのクラミジアは?

クラミジアや淋菌は、感染した場所を調べないと見つかりません。受診のときは、した行為を遠慮なく伝えてください。それで、どこを調べるかが決まります。

血液でわかる病気

皮膚や粘膜に症状があるとき

受診のときに伝えること

検査する場所を決めるために、次のことを伝えてください。はずかしいかもしれませんが、医師にとっては大事な情報で、責めるために聞くのではありません。

メル美した行為を伝えるのは、正しい場所を調べてもらうためなんだね。

郵送検査を使うときの注意

HIVが心配なときに、献血を検査の代わりにするのはやめましょう(献血をHIV検査の代わりにしないで)。

まとめ


参考文献

  1. Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021(Men Who Have Sex with Men、Chlamydial Infections、Gonococcal Infections の各項). MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187. https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月4日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。