肛門の痛み・うみ、性病?「直腸炎」は淋菌・クラミジア・ヘルペス・梅毒でも起こる。アナルセックスのあとは検査を
おしりの奥が痛い、何度もトイレに行きたくなる、うみ(血が混じることも)が出る——それは直腸の炎症「直腸炎」かもしれません。米国CDCによると、直腸炎は主にアナルセックスで受け入れる側に起こり、原因は淋菌、クラミジア、ヘルペス、梅毒などの性感染症が多いとされます。痔だと思って放っておかず、検査を受けてほしい理由をまとめました。

プレ男最近、おしりの奥がじんじん痛くて、トイレに行っても出ないのに、またすぐ行きたくなるんだ…。痔かな?

メル美恥ずかしくても、ちゃんと調べたほうがいいよ。性感染症のこともあるって聞いたし。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、肛門や直腸の症状と性感染症の話です。恥ずかしくて相談しにくい場所ですが、だれにでも起こりうることです。
直腸炎ってどんなもの?
米国CDCのガイドラインによると、
- 直腸炎は、直腸(肛門から奥へ約10〜12cmの部分)の炎症です
- 主な症状は、
- 肛門や直腸の痛み
- しぶり腹(便が出ないのに、何度もトイレに行きたくなる感じ)
- 直腸からの分泌物(うみ)
- アナルセックスで受け入れる側の人に、主に起こります

プレ男「何度もトイレに行きたくなる」のも症状なんだ…。
原因になる性感染症
CDCがあげている、主な原因です。
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クラミジア(LGV:鼠径リンパ肉芽腫を起こすタイプをふくむ)
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単純ヘルペスウイルス(性器ヘルペス)
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梅毒(梅毒)
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ほかに、マイコプラズマ・ジェニタリウムなども
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直腸の淋菌やクラミジアは、症状がないことも多いとされています。アナルセックスをする人は、症状がなくても、直腸(おしり)の検査を考えましょう
検査
CDCがすすめている検査の例です。
- 肛門鏡などで直腸を見る
- 淋菌、クラミジア、ヘルペスの遺伝子検査(直腸の分泌物などで)
- 梅毒の血液検査(ただれがあれば、その部分の検査も)
- HIVの検査
治療
- 原因がはっきりする前でも、症状や検査の結果によって、淋菌とクラミジアの両方に効く治療を始めることがあります(CDCのガイドラインでは、セフトリアキソンの注射と、ドキシサイクリンの飲み薬)
- 血の混じった分泌物、潰瘍、しぶり腹があり、直腸のクラミジアが陽性のときは、LGVを考えて、ドキシサイクリンを長め(21日間)に使います
- ヘルペスや梅毒が原因なら、それぞれの治療を行います
パートナーと、その後
- 淋菌やクラミジアの治療を受けた人の、症状が出る前60日以内のパートナーは、検査と治療を受けることがすすめられています
- 治療から3か月後に、もう一度検査を。治療中のセックスについては、治療中のセックスはいつから?の記事を見てください
痔だと思っていても
- 肛門の痛みや出血は、痔(いぼ痔・切れ痔)など、性感染症以外の原因でもよく起こります。でも、自分で痔と決めつけて放っておかないことが大切です
- 肛門科・消化器内科、または性感染症の外来で相談しましょう

メル美恥ずかしがらずに、早めに相談するのがいちばんだね。

直腸炎は、淋菌やクラミジア、ヘルペス、梅毒などで起こることがあります。痔と決めつけず、アナルセックスのあとの症状は検査を受けてください。
症状がないおしりの感染と、その検査については、おしり(直腸)のクラミジア・淋菌にまとめています。
まとめ
- 直腸炎は、肛門・直腸の痛み、しぶり腹、うみなどが出る直腸の炎症
- 主にアナルセックスで受け入れる側に起こり、原因は淋菌・クラミジア(LGV)・ヘルペス・梅毒など
- 検査は、遺伝子検査、梅毒・HIVの血液検査など
- パートナーも検査・治療、3か月後に再検査
- 痔と決めつけず、相談を
参考文献
- Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Proctitis, Proctocolitis, and Enteritis. https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/proctitis.htm (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。