症状から調べる2026年9月25日

陰部潰瘍とは?性器や肛門のまわりにただれ・潰瘍ができたときに考えられる原因と検査

性器や肛門のまわりにできる、ただれやえぐれ(潰瘍)。原因として多いのは性器ヘルペスと梅毒ですが、性感染症以外の病気のこともあります。見た目だけでは分からない理由と、検査の流れをまとめました。

目次
  1. 陰部潰瘍ってどんな状態?
  2. 原因は?
  3. 見た目だけでは分からない
  4. 検査は?
  5. 治療は?
  6. パートナーにも検査を
  7. まとめ

プレ男陰部に、ただれみたいな傷ができてる…。これって何だろう?

こんにちは、Dr. Taro です。 「性器にただれができた」「えぐれたような傷がある」——こんなときに考えられるのが陰部潰瘍です。性器や肛門のまわりの潰瘍は、性感染症のサインであることが多く、早めの検査がとても大切な症状です。

陰部潰瘍ってどんな状態?

潰瘍(かいよう)は、皮膚や粘膜がただれたり、えぐれたりした状態です。性器やそのまわり、肛門のまわりにできたものを、ここでは陰部潰瘍と呼びます。

原因は?

陰部潰瘍の原因:多いのは性器ヘルペス・梅毒(ヘルペスは痛いことが多く、梅毒は痛くないことが多い)。ほかの性感染症にエムポックス、海外では軟性下疳、性病性リンパ肉芽腫など。性感染症以外に、カンジダ、けが(こすれ)、ベーチェット病、薬疹、乾癬、がんなど。見た目だけの診断は不正確なことが多く、検査をしても4人に1人以上は原因が分からないことも

多いのは、性器ヘルペスと梅毒

米国CDCによると、性的に活発な若い世代で陰部潰瘍の原因としていちばん多いのは性器ヘルペスで、次に梅毒です。

ほかの性感染症

性感染症以外

性感染症ではない病気で、陰部に潰瘍ができることもあります。

見た目だけでは分からない

米国CDCは、問診と見た目だけの診断は、しばしば不正確だとしています。「痛くないから大丈夫」「すぐ治ったから大丈夫」とは言えません。とくに梅毒は、痛みがなく、自然に消えてしまうことがあります。 また、きちんと検査をしても、4人に1人以上は原因がはっきりしないことがあります。

痛くない潰瘍や、自然に消えた潰瘍でも、梅毒のことがあります。「治ったから大丈夫」と思わずに、検査を受けてくださいね。

検査は?

米国CDCは、陰部潰瘍がある人には、次の検査をすすめています。

実際の診療では、次のように検査を進めることが多いです。

性行為後にやるべきことチェッカーでも、検査の目安の日を確認できます。

治療は?

治療は、原因に合わせて行います。くわしくは、それぞれの記事をご覧ください。

パートナーにも検査を

性器ヘルペスや梅毒は、症状がなくてもうつることがあります。原因が性感染症と分かったら、パートナーにも検査をすすめましょう。

メル美性病になるより、修羅場になる方がヤバい!

プレ男責め合うより、2人で一緒に検査・治療するのがいちばんの近道です。

まとめ


参考文献

  1. Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Diseases Characterized by Genital, Anal, or Perianal Ulcers. https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/genital-ulcers.htm (閲覧日:2026年9月25日)
  2. 日本性感染症学会. 性感染症 診断・治療ガイドライン改訂原稿(案)梅毒(2023年4月15日). https://jssti.jp/pdf/baidoku_guideline_230415.pdf (閲覧日:2026年9月25日)
  3. 国立健康危機管理研究機構. エムポックス. https://id-info.jihs.go.jp/diseases/a/mpox/index.html (閲覧日:2026年9月25日)
  4. 難病情報センター. ベーチェット病(指定難病56). https://www.nanbyou.or.jp/entry/187 (閲覧日:2026年9月25日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。