症状から調べる2026年9月25日

咽頭炎・扁桃炎と性感染症—のどの痛みは性病?オーラルセックスのあとに知っておきたいこと

オーラルセックスのあと、のどが痛い——性病かもと心配になりますよね。のどの淋菌やクラミジアはほとんど症状がないこと、のどの痛みの多くはかぜであること、のどの検査の受け方をまとめました。

目次
  1. のどにも性感染症はうつる
  2. のどの淋菌・クラミジアは、ほとんど症状がない
  3. のどの痛みの多くは、かぜ
  4. のどの検査は?
  5. 治療は?
  6. パートナーにも検査を
  7. まとめ

プレ男のどが痛いんだけど、これって性病の可能性もあるの?

こんにちは、Dr. Taro です。 「オーラルセックスのあと、のどが痛い。性病かも…」——そんな相談をよく受けます。今回は、咽頭炎(のどの炎症)・扁桃炎(扁桃腺の炎症)と性感染症の関係についてお話しします。

のどにも性感染症はうつる

オーラルセックスなど性行為の多様化によって、のど(咽頭)からも性感染症の原因菌が見つかるようになっています。 のどに感染する主な性感染症は、次のとおりです。

また、尿道炎の人では、のどからも同時に淋菌やクラミジアが見つかることがあります。

オーラルセックスとHPV、のどのがん(中咽頭がん)の関係は、HPVとのどのがんの記事にまとめています。 行為のあとの「うがい」で予防できるかは、うがい・おしっこ・洗浄で性病は防げる?の記事で取り上げています。

のどの淋菌・クラミジアは、ほとんど症状がない

のどの痛みと性感染症:のどの痛みの多くはウイルス(かぜなど)で、溶連菌によるものは大人の約10人に1人。のどの淋菌・クラミジアはほとんど症状がなく、のどが痛くなくても感染していることがある。ほかに、梅毒は口やのどに病変ができることがあり、HIVは感染初期に発熱やのどの痛みが出ることがある

ここが大切なポイントです。

つまり、「のどが痛い=のどの性感染症」とは限らず、逆に「のどが痛くない=感染していない」とも言えません。

のどの痛みの多くは、かぜ

米国CDCによると、のどの痛みの多くはウイルス(かぜなど)が原因です。細菌の溶連菌によるものは、大人の約10人に1人とされています。 オーラルセックスのあとにのどが痛くなっても、かぜなど、ほかの原因のことも多いのです。

ただし、次のような場合は注意が必要です。

のどの淋菌やクラミジアは、ほとんど症状がありません。のどが痛くなくても、心当たりがあれば、のどの検査も受けましょう。

のどの検査は?

のどの淋菌・クラミジアは、うがい液や、のどを綿棒でぬぐった液を使って、遺伝子を調べる検査(核酸増幅検査)で調べます。このサイトでは、うがい液での検査をおすすめしています。

性交後に、のどの違和感が続くときは

オーラルセックスのあとに、のどの違和感や痛みが続いている場合は、のどの淋菌やクラミジアの可能性もあります。検査を考えましょう。 ただし、実際にはかぜや、ほかの細菌がうつったことによるもののほうが多いこと、そしてのどの性感染症は症状がないことが多いことも、知っておいてください。

治療は?

このサイトでは、のどの淋菌もクラミジアも、治療のあとに治ったかを確認する検査(うがい液)をおすすめしています。確認の時期は、淋菌は治療から2週間後、クラミジアは3週間後が目安です。

パートナーにも検査を

のどの性感染症は症状がないことが多いので、気づかないうちにパートナーにうつしていることがあります。のどの感染が分かったら、パートナーにも検査をすすめましょう。

メル美性病になるより、修羅場になる方がヤバい!

プレ男責め合うより、2人で一緒に検査・治療するのがいちばんの近道です。

まとめ


参考文献

  1. 日本感染症学会・日本化学療法学会. JAID/JSC 感染症治療ガイドライン2018―男性尿道炎とその関連疾患―. 感染症学雑誌 2018;92(3):313-. https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC2018_maleurethritis1805.pdf (閲覧日:2026年9月25日)
  2. Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Gonococcal Infections Among Adolescents and Adults. https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/gonorrhea-adults.htm (閲覧日:2026年9月25日)
  3. Centers for Disease Control and Prevention. About Strep Throat. https://www.cdc.gov/group-a-strep/about/strep-throat.html (閲覧日:2026年9月25日)
  4. 日本性感染症学会. 性感染症 診断・治療ガイドライン改訂原稿(案)梅毒(2023年4月15日). https://jssti.jp/pdf/baidoku_guideline_230415.pdf (閲覧日:2026年9月25日)
  5. 国立健康危機管理研究機構. HIV感染症/AIDS(後天性免疫不全症候群). https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/hiv-infection-and-aids/index.html (閲覧日:2026年9月25日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。