基礎知識2026年10月4日

ほかの性感染症があると、HIVにうつりやすい:梅毒・淋菌・クラミジアは「HIVのリスクのサイン」。直腸の淋菌・クラミジアのあと1年でHIVに感染したのは15人に1人(米国の男性と性行為をする男性)

梅毒や淋菌、クラミジアにかかったことは、HIVにかかりやすい状況にあるサインでもあります。米国CDCのガイドラインによると、男性と性行為をする男性では、直腸の淋菌・クラミジアのあと1年以内に15人に1人、第1期・第2期梅毒のあと18人に1人がHIVに感染していました(どちらもない人では53人に1人)。HIV検査・相談マップは、ほかの性感染症があると粘膜に炎症が起きやすく、HIVの感染の確率が数倍になるとしています。性感染症と診断されたときに、HIVについてしておきたいことをまとめました。

目次
  1. 性感染症があると、HIVにうつりやすくなる
  2. 性感染症は「HIVのリスクのサイン」
  3. 性感染症と診断されたら、HIVについてしておきたいこと
  4. まとめ

プレ男淋菌って診断されて、薬で治るって言われた。HIVとは関係ないよね?

メル美先生に「HIVの検査もしましょう」って言われたって聞いたことがあるよ。どうしてなんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ほかの性感染症とHIVの関係の話です。梅毒や淋菌、クラミジアは治療で治る病気ですが、かかったことは「HIVにかかりやすい状況にある」というサインでもあります。HIVは早く見つけて治療すれば、これまでどおりの生活が送れますが、気づかないまま進むと命にかかわる病気です。だからこそ、知っておいてください。

性感染症があると、HIVにうつりやすくなる

性感染症は「HIVのリスクのサイン」

その前にかかっていた性感染症 1年以内にHIVに感染した割合
直腸の淋菌・クラミジア 15人に1人
第1期・第2期の梅毒 18人に1人
直腸の性感染症も梅毒もない 53人に1人

出典:CDC性感染症治療ガイドライン2021(Primary Prevention Methods)

プレ男直腸の淋菌やクラミジアのあと、15人に1人…。治ったから終わり、じゃないんだね。

性感染症と診断されたら、HIVについてしておきたいこと

1. HIVの検査を受ける

2. PrEP(HIVの予防薬)を考える

3. コンドームと、くり返さない工夫

梅毒や淋菌、クラミジアにかかったときは、HIVの検査も一緒に。HIVは早く見つけて治療すれば、これまでどおりの生活が送れます。

ほかにHIV検査を考えたほうがよい場面は、こんなときはHIV検査をにまとめています。

HIVと梅毒の両方に感染したときの特徴については、HIVと梅毒の両方に感染したらにまとめています。

まとめ


参考文献

  1. Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021(Primary Prevention Methods、Chlamydial Infections、Syphilis). MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187. https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月4日)
  2. HIV検査・相談マップ(厚生労働省「HIV検査相談体制の充実と活用に関する研究」班). HIV・エイズって何?(4. HIVの感染確率). https://www.hivkensa.com/knowledge/whatis/ (閲覧日:2026年10月4日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。