クラミジアの薬を飲んだのに、治療後の検査でまた陽性:原因は飲み忘れ、パートナーが治療していない(再感染)、検査が早すぎた、薬の飲み合わせ、耐性など。別の薬に変えて治療する。パートナーと一緒に治すことが大切
クラミジアの治療をしたのに、治ったかを確かめる検査でまた陽性だった——そんなときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「産婦人科診療 こんなときどうする?」(医師向け)によると、原因として、薬をきちんと飲んでいない、パートナーが治療していない、薬剤耐性、薬の吸収が悪くなる飲み合わせ、免疫の状態、そして検査の時期が早すぎて死んだ菌の遺伝子を拾った(偽陽性)ことなどが考えられます。耐性が疑われるときは、別の系統の薬に変えて治療します。マグネシウムやアルミニウムをふくむ胃薬、鉄剤などとの飲み合わせにも注意が必要です。

メル美クラミジアの薬をちゃんと飲んだのに、治ったか確かめる検査でまた陽性って言われちゃった……。薬が効かなかったのかな。

プレ男パートナーは治療してたのかな。またうつった可能性もあるよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、クラミジアの治療のあと、検査でまた陽性になったときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」の「クラミジア子宮頸管炎で第一選択薬が無効な場合の対応は?」(医師向け)をもとにまとめました。クラミジアそのものについてはクラミジアを見てください。
考えられる原因
研修ノートによると、薬を飲んだのに、治ったかを確かめる検査(治癒確認検査)でクラミジアが陽性だった原因として、次のようなことが考えられます。
- 薬をきちんと飲んでいない(飲み忘れ、途中でやめた)
- パートナーが治療していない(またうつった)
- 薬剤耐性(薬が効きにくい菌)
- 薬の吸収が悪くなっている
- 免疫の状態
- 検査の偽陽性:治癒確認検査の時期が早すぎて、死んだ菌の遺伝子を検出した

プレ男治ったか調べるのが早すぎると、死んだ菌まで拾っちゃうことがあるんだね。

治療後の検査でまた陽性でも、原因を確かめて、別の薬で治療することができます。パートナーが治療していないと、うつしあいをくり返すことがあるので、パートナーにも検査と治療をすすめてください。
治療中・治療後のセックスについては性感染症の治療中、セックスはいつから?、パートナーへの伝え方は性感染症と診断されたら、パートナーにどう伝える?を見てください。
薬の飲み合わせに注意
研修ノートによると、薬の吸収が悪くなる組み合わせとして、
- マグネシウムやアルミニウムをふくむ薬(胃薬など)、鉄剤と、ニューキノロン系の抗菌薬
- リファンピシンとクラリスロマイシン
などがあり、飲んでいる薬を必ず医師に伝えることが大切だとしています。
別の薬で治療する
研修ノートによると、
- はじめの薬(アジスロマイシン、クラリスロマイシンなど)が効かず、耐性が疑われるときは、ニューキノロン系(シタフロキサシン、レボフロキサシン)やテトラサイクリン系(ミノサイクリン、ドキシサイクリン)の飲み薬を7日間使うなど、別の系統の薬に変えて治療します
- 妊娠中は、使えない薬や注意が必要な薬があるため、医師と相談して決めます
まとめ
- 治療後の検査でまた陽性になる原因は、飲み忘れ、パートナーからの再感染、耐性、飲み合わせ、検査が早すぎたなど
- マグネシウム・アルミニウムをふくむ胃薬や鉄剤などとの飲み合わせに注意。飲んでいる薬は必ず伝える
- 効かなかったときは、別の系統の薬に変えて治療する
- パートナーと一緒に治療することが、くり返さないためのいちばんの近道
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「1.クラミジア子宮頸管炎で第一選択薬が無効な場合の対応は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_1/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
