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マンティコア人の顔、ライオンの体、サソリの尾。歯は3列にならび、尾のトゲを矢のように飛ばすという、インドの「人食い」の怪物。古代ギリシャの医師クテシアスが伝え、プリニウスは「声は笛とラッパをあわせたよう」と書いた

2026年10月10日

金色の地に、人の顔とひげをもち、青いライオンのような体と長い尾の生きものが歩いている。下には鳥や小さなけものがいる
『ロチェスター動物寓意譚』のマンティコア、13世紀後半、イングランド。大英図書館所蔵(Royal 12 F xiii, f. 24v、部分)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. クテシアスのマンティコア
  3. 2. トゲを矢のように飛ばす
  4. 3. プリニウスのマンティコラ
  5. 4. 19世紀の博物学者の見方
  6. まとめ

プレ男マンティコアって、ゲームのモンスターでよく見る! 顔が人間のライオンだっけ?

メル美もとは2,000年以上前のギリシャの本に出てくる、インドの怪物なんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 幻獣の解説、今回はマンティコアです。紀元前5〜4世紀のギリシャの医師クテシアスが書いた『インド誌』は、9世紀のビザンツの学者フォティオスの『ビブリオテーケー』に要約がのこっています。その英訳(J.H.フリーズ訳、1920年、ターチュリアン・プロジェクト)と、プリニウス『博物誌』の英訳(ボストックとライリー訳、1855年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。

金色の地に、人の顔とひげをもち、青いライオンのような体と長い尾の生きものが歩いている。下には鳥や小さなけものがいる

『ロチェスター動物寓意譚』のマンティコア、13世紀後半、イングランド。大英図書館所蔵(Royal 12 F xiii, f. 24v、部分)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

プロフィール

名前 マルティコラス(フォティオスの英訳では martikhora)、マンティコラ(プリニウス)
意味 ギリシャ語では「アントロポファゴス(人食い)」とよばれる(クテシアス)
すむところ インド(クテシアス)、エチオピア(プリニウスがクテシアスの説として紹介)
すがた 人のような顔と耳、青い目、赤い体、ライオンほどの大きさ、3列の歯、サソリの尾
武器 尾のトゲ。矢のように飛ばす

1. クテシアスのマンティコア

フォティオスの『ビブリオテーケー』第72項(クテシアス)の要約です。

プレ男頭のてっぺんにもトゲがあるなんて、ゲームより強そう…。

2. トゲを矢のように飛ばす

3. プリニウスのマンティコラ

紀元1世紀のプリニウス『博物誌』第8巻30章です。

メル美クテシアスはインド、プリニウスはエチオピア。伝わるうちに場所が変わっているんだね。

4. 19世紀の博物学者の見方

フォティオスがのこしたクテシアスの要約では、マルティコラスは人の顔、赤い体、3列の歯、サソリのような尾をもち、トゲを矢のように飛ばすとされています。

まとめ


参考文献

  1. Photius. Bibliotheca, Codex 72(Ctesias)(英訳:J.H. Freese、1920年). The Tertullian Project. https://www.tertullian.org/fathers/photius_03bibliotheca.htm (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Pliny the Elder. The Natural History, Book 8, Chapters 30 and 45(英訳:John Bostock, H.T. Riley、1855年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0137:book=8:chapter=30 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 『ロチェスター動物寓意譚』(13世紀後半、大英図書館 Royal 12 F xiii)のマンティコア. Wikimedia Commons(パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Manticore_-_British_Library_Royal_12_F_xiii_f24v_(detail).jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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