ガジェット2026年10月5日

【テクノロジー解説】CTってなに?X線をいろいろな方向から当て、コンピューターで体の「輪切り」の画像をつくる。レントゲンでは重なって見えなかったものが見える。1979年ノーベル生理学・医学賞

CT(コンピューター断層撮影)は、X線を体のまわりのいろいろな方向から当て、そのデータをコンピューターで計算して、体の断面(輪切り)の画像をつくる検査です。1979年のノーベル生理学・医学賞は、その理論と装置を開発したコーマック博士とハウンズフィールド博士に贈られました。ふつうのレントゲン写真は立体を平面に写すため、臓器が重なってしまいます。CTは検出器の感度がフィルムの100倍以上で、組織の密度のわずかなちがいも見分けられます。最初は脳の検査で大きな成果をあげました。しくみをやさしく解説します。

目次
  1. ふつうのレントゲンの弱点
  2. CTのしくみ:いろいろな方向から当てて、計算する
  3. 最初は「脳」で大活躍
  4. 発表当時の評価
  5. CTとMRIのちがい
  6. まとめ

プレ男このあいだ、頭を打ってCTを撮ったんだ。ドーナツみたいな機械に入るやつ。MRIとはちがうんだよね?

メル美CTはX線、MRIは磁石、だったかな?

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は CT(コンピューター断層撮影)です。1979年ノーベル生理学・医学賞の公式発表をもとにまとめました。

ふつうのレントゲンの弱点

ノーベル賞の発表によると、

CTのしくみ:いろいろな方向から当てて、計算する

プレ男いろんな角度から撮った影を、コンピューターが計算して「輪切り」に組み立てなおしてるのか!

最初は「脳」で大活躍

発表当時の評価

1979年の発表では、CT が医療に取りいれられて6年で、X線診断に大きな影響をあたえる革命的なものであることがすぐに明らかになった、としています。

CTは、X線をいろいろな方向から当てて、コンピューターで体の輪切りの画像をつくる検査です。レントゲンでは重なって見えなかったものが見えるようになり、とくに脳の病気の診断を大きく変えました。

CTとMRIのちがい

2003年の MRI のノーベル賞の発表でも、X線(1901年ノーベル物理学賞)や CT(1979年ノーベル生理学・医学賞)とちがって、MRI は電離放射線を使わない、と紹介されています。どちらの画像も、コンピューター(半導体チップ)の計算でつくられています(半導体チップってなに?)。

プレ男頭を打ったときのCTも、脳の中のようすをくわしく見るためだったんだね。

メル美コンピューターがあってこその検査なんだね。

CTのもとになった X線の発見の物語は、【テクノロジー解説】X線(レントゲン)ってなに?へ。

まとめ


参考文献

  1. The Nobel Assembly of Karolinska Institutet. Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1979. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/1979/press-release/ (閲覧日:2026年10月5日)
  2. The Nobel Assembly at Karolinska Institutet. Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2003. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2003/press-release/ (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。