ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】進化を「試験管の中で」くり返す:遺伝子にランダムな変化を入れて、いちばんよく働く酵素を選ぶ。3世代目で256倍に。バイオ燃料や薬づくり、抗体の薬にも(2018年ノーベル化学賞)

地球に生命が生まれて約37億年。進化は、温泉にも深海にも砂漠にも生き物を広げ、生き物の化学の道具「タンパク質」をみがいてきました。2018年のノーベル化学賞は、この進化のしくみ(遺伝子の変化と選択)を実験室で使いこなした3人に贈られました。アーノルド博士は1993年、酵素の遺伝子にランダムな変化を入れ、よく働くものを選ぶことをくり返す「指向性進化」をはじめて行い、3世代目でもとの256倍よく働く酵素を得ました。スミス博士のファージディスプレイと、ウィンター博士による抗体への応用は、関節リウマチなどの抗体の薬を生みました。

目次
  1. 進化の力を借りる
  2. 酵素を「進化」させる(アーノルド博士)
  3. どこで使われている?
  4. 抗体を「進化」させる(スミス博士、ウィンター博士)
  5. つながるテクノロジー
  6. まとめ

プレ男進化って、何万年もかかるものだよね。実験室でできるの?

メル美酵素の進化を、試験管の中でくり返す技術があるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は指向性進化です。2018年のノーベル化学賞の発表と一般向け解説をもとにまとめました。

進化の力を借りる

酵素を「進化」させる(アーノルド博士)

プレ男設計するんじゃなくて、たくさんつくっていちばんいいのを選ぶのか!

どこで使われている?

抗体を「進化」させる(スミス博士、ウィンター博士)

指向性進化は、遺伝子にランダムな変化を入れて、いちばんよく働くものを選ぶことをくり返す技術です。バイオ燃料や薬づくりの酵素、抗体の薬などに使われています。

つながるテクノロジー

プレ男だれも計算できなかった組みあわせを、進化が見つけてくれたんだね。

メル美37億年の知恵を、実験室で借りてるみたい。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2018. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2018/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. The Royal Swedish Academy of Sciences. Popular science background: A (r)evolution in chemistry (PDF). https://www.nobelprize.org/uploads/2018/10/popular-chemistryprize2018.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。