ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】触媒は「金属」と「酵素」だけじゃなかった:小さな有機分子の「第3の触媒」。アミノ酸のプロリンが反応を進め、右手型・左手型をつくり分ける。ストリキニーネの合成は29工程から12工程、効率7,000倍に(2021年ノーベル化学賞)

触媒は、化学反応を速めてコントロールし、自分は製品に残らない物質です。車の排ガスの有害物質を無害にするのも、体の中で生命に必要な分子をつくる酵素も触媒です。研究者は長いあいだ、触媒は金属と酵素の2種類しかないと考えていました。2021年のノーベル化学賞を受けたリスト博士とマクミラン博士は、2000年にそれぞれ別々に、小さな有機分子を使う「第3の触媒」=不斉有機触媒を開発しました。炭素の骨組みに酸素や窒素などがついた分子で、環境にやさしく、安くつくれます。新しい薬や、太陽電池で光をとらえる分子づくりにも使われています。

目次
  1. 触媒は化学者の大事な道具
  2. 2000年、「第3の触媒」
  3. なぜ広がった?
  4. 化学のつながり
  5. まとめ

プレ男「触媒」って、車のマフラーについてるやつ?

メル美それも触媒だよ。2000年に「第3の触媒」が見つかったんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は有機触媒です。2021年のノーベル化学賞の発表と一般向け解説をもとにまとめました。

触媒は化学者の大事な道具

2000年、「第3の触媒」

リスト博士:アミノ酸のプロリン

マクミラン博士:金属の代わりに

プレ男アミノ酸が触媒になるなんて!

なぜ広がった?

触媒は金属と酵素の2種類だと考えられていましたが、2000年に小さな有機分子の「第3の触媒」が生まれました。環境にやさしく安くつくれ、薬づくりなどに役立っています。

化学のつながり

プレ男「だれも続けてない研究」をもう一度ためしてみたのがすごい。

メル美シンプルなアイデアほど、気づくのがむずかしいんだね。

すき間だらけの結晶をつくった2025年の化学賞は、MOF(金属有機構造体)へ。

金属の表面で起こる触媒の反応は、化学反応は「表面」で起こるへ。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2021. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2021/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. The Royal Swedish Academy of Sciences. Popular science background: Their tools revolutionised the construction of molecules (PDF). https://www.nobelprize.org/uploads/2021/10/popular-chemistryprize2021.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。