
プレ男飲み会の日は電車で帰るから、事故の心配はないよね。帰ったらお風呂に入って寝るだけ。

メル美運転しなくても、酔ってるときの階段やお風呂って危なくない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、酔ったあとの事故の話です。厚生労働省のe-ヘルスネット「飲酒と事故」(2022年10月11日更新)をもとにまとめました。
酔うと、なぜ事故が起こるのか
- 酔うと、体の動きや判断する力が落ちるうえ、理性の働きも抑えられます
- そのため、交通事故、転倒・転落、溺水、凍死、吐いたものでの窒息など、さまざまな事故が起こります
- 年齢や性別を問わず、一度でも酔えばこうした事故を起こす可能性があり、被害者になることもあります
飲酒運転
- 飲酒運転の死亡事故率は、飲酒なしの9.1倍(2021年)です
- 法律の厳罰化などで、飲酒運転による死亡事故は2000年の1,276件から2021年には152件に大きく減りましたが、くり返す人がいることも指摘されています
- 「1杯なら大丈夫」が危ない理由は「1杯だけなら運転できる」は危ない、罰則は飲酒運転の罰則の記事にまとめています
酔って歩くのも危ない
- 歩行中の交通事故の死者は941人(2021年)で、全体(2,636人)の3分の1以上と、状態別でもっとも多くなっています
- 歩行者側の違反をみると、高齢者以外では「酩酊など」が23%と、横断違反(11%)の2倍でした

プレ男運転しなくても、酔って歩くだけで事故にあいやすいんだ。
転倒・転落
- 酔うと足元がふらつき、注意が散り、意識がぼんやりすることもあるため、転びやすく、落ちやすくなります
- 転んだときに、体を守る反射が遅れ、頭のけがなど重いけがになりやすくなります
- 階段や駅のホームから落ちて亡くなる例も多くみられます
お風呂・水辺での溺水
- 飲んだあとの入浴でおぼれる例が多く、公衆浴場や川・海での溺水もみられます。飲酒は溺水の危険を高めると指摘されています
凍死
- アルコールには体の表面の血管を広げる作用があり、飲むと体の表面の血流が増えます
- そのため、飲んだあとに寒いところに長くいると血液が冷やされて低体温になりやすく、屋外で眠りこんで凍死する例が多数みられます
吐いたものでの窒息
- 酔った状態で吐くと、吐いたものを吸いこんで窒息する例も多く、酔った人への適切なケアが必要です。友だちがつぶれたときの対応は急性アルコール中毒の記事にまとめています

酔うと、運転だけでなく、転倒・転落、飲んだあとの入浴でのおぼれ、屋外での凍死、吐いたものでの窒息などの事故も起こります。事故を防ぐには、飲み方そのものを見直すことが必要です。
事故を防ぐには
- 飲酒による事故を防ぐには、飲み方そのものへの取り組みが必要です
- 事故のうしろにアルコールの乱用や依存症がある場合は、その治療が必要です

メル美飲みすぎないのがいちばん。駅の階段やホームでは、とくに気をつけようね。
まとめ
- 酔うと体の動き・判断力・理性が落ちる
- 飲酒運転の死亡事故率は飲酒なしの9.1倍(2021年)
- 歩行中の違反では高齢者以外の23%が酩酊など
- 転落・飲んだあとの入浴・屋外での寝込み・吐いたものに注意
- 防ぐには飲み方の見直し。背景に依存症があれば治療を
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. 飲酒と事故(最終更新日:2022年10月11日). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-06-004.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。