イヤホン難聴に注意:WHOによると12〜35歳の10億人以上に聞こえのリスク。安全な目安は「80デシベルで週40時間まで」
ワイヤレスイヤホンで、通勤中も仕事中もずっと音楽。WHO(世界保健機関)によると、世界の若い人10億人以上が、大きな音を聞きすぎることで、取りもどせない難聴になるリスクをかかえています。WHOとITU(国際電気通信連合)の基準では、大人の安全な目安は「80デシベルで週40時間まで」。スマホの機能を使った対策とあわせてまとめました。

プレ男新しいワイヤレスイヤホン、音がよくて最高!電車の中でも、音量を上げればまわりの音が気にならないし。

メル美さっき話しかけたとき、ぜんぜん聞こえてなかったよ。耳、大丈夫?
こんにちは、Dr. Taro です。 「ガジェット通信」、今回はイヤホン・ヘッドホンと難聴の話です。
若い人10億人以上に、難聴のリスク
WHOによると、
- 12〜35歳の10億人以上が、大きな音楽を長く、くり返し聞くことで、聞こえを失うリスクをかかえています
- 大きな音を聞くと、一時的に聞こえにくくなったり、耳鳴りがしたりします。それが長く、くり返し続くと、取りもどせない難聴になることがあります
- 世界では、4億3,000万人が、生活に支障のある難聴のためにリハビリなどを必要としていて、2050年には約7億人(約10人に1人)になると予測されています(2026年3月のWHOファクトシート)

プレ男取りもどせない…!それはこわい。
安全な目安は「80デシベルで週40時間まで」
WHOとITU(国際電気通信連合)は、スマホやイヤホンなどの音楽プレーヤーの国際基準を作っています。
| モード | 1週間に聞いてよい音の量の目安 |
|---|---|
| 大人 | 80デシベルで週40時間まで |
| 子ども | 75デシベルで週40時間まで |
-
この基準では、機器が、どのくらいの大きさの音を、どのくらいの時間聞いたかを記録し、「1週間の許容量」の何%を使ったかを知らせることがすすめられています
-
聞きすぎたときに自動で音量を下げる機能や、保護者が子どもの音量を制限できる機能もすすめられています
-
音が大きくなるほど、安全に聞ける時間は短くなります
今日からできる対策
WHOのすすめをもとにまとめました。
- 音量を下げる:まわりの声が聞こえるくらいが目安のひとつです
- ノイズキャンセリングのイヤホン・ヘッドホンを使う:まわりの音を消せば、音量を上げなくてもよく聞こえます
- 聞く時間を区切る、ときどき耳を休める
- スマホの聞いた音の量を記録する機能や、音量の上限を決める機能を使う
- ライブやクラブでは、耳せんを使う。スピーカーの前に長くいない
- 耳鳴り、聞こえにくさが続くときは、耳鼻咽喉科へ。定期的に聞こえのチェックも

メル美ノイズキャンセリングなら、小さい音でも聞こえるんだね。

大きな音を長く、くり返し聞くと、取りもどせない難聴になることがあります。音量を下げて、耳を休める時間をつくりましょう。
画面を長く見ることによる目の疲れは、スマホ・PCの目の疲れにまとめています。
まとめ
- WHO:12〜35歳の10億人以上が、音楽の聞きすぎで難聴のリスク
- 大人の安全な目安は80デシベルで週40時間まで(子どもは75デシベル)
- 音量を下げる、ノイズキャンセリング、時間を区切る、耳を休める
- 耳鳴り・聞こえにくさが続いたら耳鼻咽喉科へ
参考文献
- World Health Organization. WHO releases new standard to tackle rising threat of hearing loss(2022年3月2日). https://www.who.int/news/item/02-03-2022-who-releases-new-standard-to-tackle-rising-threat-of-hearing-loss (閲覧日:2026年9月29日)
- World Health Organization. Deafness and hearing loss(ファクトシート、2026年3月3日). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/deafness-and-hearing-loss (閲覧日:2026年9月29日)
- World Health Organization, International Telecommunication Union. WHO-ITU global standard for safe listening devices and systems: Summary. https://cdn.who.int/media/docs/default-source/documents/health-topics/deafness-and-hearing-loss/standard-summary-make-listening-safe.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。