電気ケトルは「倒れてもこぼれにくい」ものを:2026年6月から転倒流水対策が義務に。子どもが電源コードを引っぱる事故、茶葉を入れる、ゆする、に注意
手軽にお湯をわかせる電気ケトル。NITE(製品評価技術基盤機構)と消費者庁によると、子どもが電源コードを引っぱって倒し、熱湯で重いやけどを負う事故が起きています。2026年6月1日以降に製造・輸入される電気ケトルは、倒れても湯がこぼれにくい対策が義務に。選び方・置き場所・使い方と、やけどのときの冷やし方をまとめました。

メル美朝はケトルでお湯をわかして、紅茶をいれるのが日課なんだ。

プレ男ぼくは、ケトルに茶葉を入れて直接わかしてる。洗い物が減ってラクなんだよね。

メル美えっ、それ危ないかも…!
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、毎日使う電気ケトルの話です。NITE(製品評価技術基盤機構)と消費者庁の注意喚起をもとにまとめました。
どんな事故が起きている?(NITE・消費者庁)
- 1歳の子が電源コードを引っぱり、高いところから落ちた衝撃でふたが外れ、熱湯で重いやけど
- つかまり立ちをしていた0歳の子がコードを引っぱり、ケトルが倒れてやけど。湯がもれにくい構造のケトルだったが、ロックをかけていなかった
- テーブルの電気ケトルのコードが壁ぎわに垂れていて、1歳の子が引っかかり、顔や上半身の広い範囲にやけど。転倒時に湯もれを防ぐ機能はついていなかった
- カウンターのケトルが、うっかり触れて床に落ち、両足にやけど(70歳代)
- ケトルに茶葉を入れて使い、蒸気の通り道が詰まって沸騰を検知できず、内圧が上がった状態でふたを開けて、ふたが外れてやけど
- 中を洗うために熱湯を入れて強くゆすり、スイッチ部分から熱湯がもれてやけど

プレ男茶葉を入れるのは、やっちゃダメだったんだ…。
2026年6月から「転倒流水対策」が義務に
- NITE によると、2026年6月1日以降に製造・輸入される電気ケトルは、すべて倒れても湯がこぼれにくい対策がとられたものになります
- それより前の製品を買うときや使っているときは、転倒流水対策のある製品かどうかを確かめましょう
- 給湯ロックボタンがついていても、ロックしていないと、倒れたときに注ぎ口から湯が出ます。ロックしていても湯が出る製品もあります
- 内ぶたのパッキンなどの部品が劣化していると、湯もれのリスクが高まります
安全に使うポイント
- 電源コードもふくめて、小さな子どもの手の届かない場所に置く。不安定な場所に置かない
- ロックなどの安全機能を使う。ふたの閉め忘れに注意
- 水以外のもの(茶葉、ティーバッグ、インスタント食品など)を入れない
- 本体を抱きかかえたり、傾けたり、ゆすったり、ふたを持って移動しない
- 蒸気孔・注ぎ口・ふたの内側に、手や顔を近づけない
- ふたを外すタイプは、熱いふたでやけどしないよう、テーブルに置いてから着脱する
- 旅行先など、いつもと違う場所でも置き場所に気をつける

メル美紅茶は、わかしたお湯をポットに注いでいれよう。
もし、やけどをしてしまったら(消費者庁)
-
すぐに10分以上冷やす
-
蛇口やシャワーの水を、やけどしたところに直接当てない
-
服の上から熱湯がかかったときは、脱がさずに服の上から冷やす
-
市販の冷却シートは、やけどの手当てには使えません
-
子どもは大人より皮膚がうすく、やけどが皮膚の奥深くまで及んで重症になることがあります。お湯のやけどは範囲が広くなることもあります

電気ケトルは、電源コードもふくめて子どもの手の届かない場所に。やけどをしたら、すぐに10分以上冷やしましょう。
電子レンジやIHこんろなど、ほかの調理家電の事故は電子レンジ・IHこんろの事故を防ぐへ。
まとめ
- 子どもがコードを引っぱって倒す事故が多い。コードごと手の届かない場所に
- 2026年6月以降の製造・輸入品は転倒流水対策が義務。ロックも忘れずに
- 茶葉など水以外は入れない、ゆすらない・傾けない
- やけどはすぐ10分以上冷やす。服の上からかかったら服の上から
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.495「電気ケトルの事故」(2026年2月24日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2025fy/vol495_260224.html (閲覧日:2026年10月3日)
- 消費者庁. 子どもを事故から守る!事故防止ポータル Vol.645 電気ケトル等の湯こぼれによるやけどに注意!(2024年2月7日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20240207/ (閲覧日:2026年10月3日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。