魚焼きグリルにアルミ箔を敷いて鶏皮を焼いたら、たまった脂が発火。ガスこんろの事故は5年で195件、約8割が火災に。半分以上が誤った使い方で、「汚れの放置」と「誤った掃除の時短術」が43件【NITE】
グリルの掃除がめんどうで、焼き網にアルミ箔を敷いていませんか。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2018〜2022年度にガスこんろの事故は195件あり、約8割(148件)が火災になっていました。半分以上の108件は誤った使い方や不注意によるもので、そのうち43件は「汚れの放置」や「誤った掃除の時短術」が原因でした。脂の多い鶏皮をアルミ箔の上で焼いて、たまった脂が発火した例、グリルの水受け皿にたまった汚れが発火した例、煮こぼれでバーナーの炎の出口が詰まり一酸化炭素中毒になった例も。事故を防ぐポイントをまとめます。

プレ男グリルの掃除がめんどうだから、アルミ箔を敷いて焼いてる。時短テクでしょ?

メル美鶏皮みたいな脂の多いものだと、アルミ箔の上にたまった脂が発火した事故があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はガスこんろの汚れと掃除です。NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起「時短“家事”で“火事”にならないために~『汚れ』や『誤った掃除の時短術』によるガスこんろの事故に注意~」(2023年9月28日)をもとにまとめました。
事故は5年で195件、約8割が火災に
- 2018〜2022年度にNITEに通知されたガスこんろの事故は195件。そのうち約8割(148件)が火災に発展しています
- 半分以上(108件)は、使う人の誤使用・不注意によるもの
- 誤使用・不注意108件の内訳
| 内容 | 件数 |
|---|---|
| 汚れを放置したもの | 36件(33%) |
| 周辺の燃えやすいものが燃えたもの | 34件(31%) |
| 調理油が発火したもの | 12件(11%) |
| 誤った掃除の時短術によるもの | 7件(7%) |
| その他 | 19件(18%) |
- 「汚れの放置」と「誤った掃除の時短術」を合わせると43件(40%)。そのうち16件は、火をつけたままその場を離れたものでした
こんな事故がおきています
- アルミ箔の上で鶏皮:脂の多い鶏皮を魚焼きグリルで焼くとき、焼き網の上にアルミ箔を敷いたら、アルミ箔の上にたまった脂が過熱して発火し、グリルの排気口から火が出た(2022年)
- 水受け皿の汚れ:こんろの火をつけるつもりで誤ってグリルの点火ボタンを押し、その場を離れたら、グリルの水受け皿にたまった食材や油の汚れが発火し、台所の周りが焼けた(2018年)
- 煮こぼれで炎の出口が詰まる:バーナーキャップの炎の出口(炎口)が煮こぼれやほこりで詰まり、空気が足りずに不完全燃焼して、一酸化炭素中毒で頭痛がおきた(2019年)
- グリル容器の置き方:グリル容器を、焼き網を外さずに焼き網の上に置いて、ふたをせずに少量の油で加熱したら、油と上火が近くなって発火した(2020年)

プレ男時短のつもりのアルミ箔が、火事のもとになるのか…。
事故を防ぐポイント(NITE)
- 煮こぼれが出たら、きれいにふき取る
- グリルは使ったあと、こまめに掃除する
- グリルを使うときと使ったあとは、点火・消火を確認する
- 掃除の時間を短くするために、取扱説明書で禁止されていることをしない(例:脂の多い料理では、グリル焼き網の上や下にアルミ箔を敷かない)

脂の多い料理をグリルで焼くときは、焼き網の上や下にアルミ箔を敷かないようにしましょう。たまった脂が発火するおそれがあります。グリルは使ったあと、こまめに掃除しましょう。
服に火がつく着衣着火は冬の「もふもふ」セーターでガスこんろは要注意、自炊のうっかりは自炊の3つの「うっかり」へ。

プレ男アルミ箔はやめて、焼いたらその日のうちにグリルを洗う。

メル美取扱説明書で禁止されてないかも見てね。
まとめ
- ガスこんろの事故は5年で195件、約8割が火災
- 半分以上が誤使用・不注意。汚れの放置と誤った掃除の時短術で43件
- 脂の多い料理でグリルにアルミ箔を敷かない
- 煮こぼれはふき取る、グリルはこまめに掃除、点火・消火を確認
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 時短“家事”で“火事”にならないために~「汚れ」や「誤った掃除の時短術」によるガスこんろの事故に注意~(2023年9月28日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs230928.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 同 報道発表資料(PDF). https://www.nite.go.jp/data/000151398.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。