ベランダのガス給湯器のそばに洗濯物を干すと、排気口で発火することも。事故の約4割は「設置まわり」、約3割は「経年劣化」。10年前後で点検を、突然の「点検に来ました」には注意【NITE】
ベランダや玄関横のパイプシャフトにある屋外設置式のガス給湯器。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、過去10年に受け付けた事故で原因が確定しているもののうち、約4割は設置まわりの状態に注意を払わなかったもの、約3割は経年劣化によるものでした。給湯器のそばに干した洗濯物が強風で排気口にふれて発火した例、置き配の荷物で給排気口がふさがれて異常着火した例、設置後30年以上の古い給湯器で一酸化炭素中毒の死亡事故も。業界やメーカーは使い始めて10年前後で点検をすすめていますが、突然訪問してくる点検商法には注意が必要です。

プレ男ベランダがせまいから、給湯器の横にも洗濯物を干してるんだよね。

メル美NITEによると、給湯器のそばに干した洗濯物が排気口にふれて火が出た事故があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は屋外のガス給湯器です。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジン Vol.471「ガス給湯器の事故」(2025年2月25日号)をもとにまとめました。
事故の約4割は「設置まわり」、約3割は「経年劣化」
NITEが受け付けた過去10年の事故情報のうち、屋外設置式ガス給湯器で原因が確定しているもの
- 約4割:設置まわりの状態に注意を払わなかったもの
- 約3割:経年劣化が事故につながったもの
こんな事故がおきています
- 洗濯物:給湯器のまわりに干していた洗濯物が、強風で排気口にふれて発火し、周辺が焼けた(2022年)
- 立てかけた荷物:パイプシャフトの前に荷物が立てかけられて給排気口がふさがれ、機器の中にたまった未燃ガスに点火の火花が引火して異常着火し、フロントカバーが変形した(2021年)
- 経年劣化(約18年):水もれでガスの通り道がさび、ガスがもれて異常着火した(2023年)
- 経年劣化(30年以上):不完全燃焼防止装置のない古い給湯器で、送風ファンの不具合で空気が不足し、一酸化炭素をふくむ排気ガスがパイプシャフトにたまって浴室に入り、一酸化炭素中毒で1人が死亡した(2020年)

プレ男置き配の荷物を立てかけるだけでも危ないのか。
設置まわりで気をつけること
- 給湯器の排気口の近くに燃えやすいものを置かない。洗濯物は、できるだけ給湯器の近くに干さない
- パイプシャフトの扉の前に、板やマットレス、長い置き配の荷物などを立てかけない(排気の熱で発火するおそれ)
- 給排気口がふさがれていないか、使う前に確かめる
- 外壁塗装などの工事中は、養生シートやテープでふさがれていないか
- 冬の凍結対策や夏の台風対策で、毛布やシートで覆ったまま使っていないか
- 給湯器のまわりを囲ったり、排気口の前に荷物を置いたりしていないか
長く使った給湯器は点検を
- 屋外にあるため、さびて雨水が入りやすく、大事な部品がさびて異常燃焼をおこすことがあります。不完全燃焼防止装置のない古い製品では、一酸化炭素中毒を防げません
- ガス給湯器には法律上の点検義務はありませんが、日本ガス石油機器工業会(JGKA)やメーカーは、使い始めて10年前後をめやすに「あんしん点検」(有料・任意)をすすめています。点検や買いかえの検討を
「点検に来ました」の訪問に注意
- 電話や訪問で突然点検をもちかけ、不安をあおって交換をせまったり、故障していると偽って修理代を求めたりする悪質な点検商法が多く報告されています
- JGKA自体は点検をしません。約束なしに点検業者が突然訪問することはありません
- そうした訪問があったら、購入した販売店かメーカーに確認するか、消費者ホットライン「188」へ。「その場では点検させない、契約しない」を徹底しましょう

屋外のガス給湯器の排気口の近くには、洗濯物や荷物など燃えやすいものを置かないようにしましょう。長く使っている給湯器は、点検や買いかえを検討しましょう。
ストーブなど暖房器具の事故は冬のストーブ・ファンヒーターは「距離」と「点検」、キャンプの一酸化炭素中毒はテントの中で火を使わないへ。

プレ男洗濯物は給湯器から離して干す。給湯器の製造年も見てみよう。

メル美突然の点検の訪問は、その場で受けないでね。
まとめ
- 屋外のガス給湯器の事故は、約4割が設置まわり、約3割が経年劣化
- 排気口のそばの洗濯物、パイプシャフト前の荷物、養生シートやカバーに注意
- 古い製品は一酸化炭素中毒の死亡事故も。10年前後で点検を
- 突然の点検訪問は、その場で点検させない・契約しない。困ったら188
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.471 2月25日号「ガス給湯器の事故」. https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2024fy/vol471_250225.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。