
プレ男夏は制汗スプレーとコールドスプレーが手放せない!シェービングフォームは浴室に置きっぱなし。

メル美浴室に置きっぱなしの缶、さびてない?破裂した例もあるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は身だしなみのスプレー缶の安全です。消費者庁のニュースリリース「8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意!」(令和2年8月7日)をもとにまとめました。
スプレー缶は「燃えやすいガス」入り
- スプレー缶(エアゾール製品)は、中身の液と噴射用のガスが、圧力がかかった状態で缶に入っています。ボタンを押すと一気に出て、細かい霧や泡になります
- 噴射用のガスには、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)などの燃えやすいガスが使われていることが多く、火や高温で爆発や火災につながるおそれがあります
- 制汗剤、冷却スプレー、日やけ止めなどを使うことが多い夏に、事故が多く起きています
事故はどれくらい?
- 消費者庁の事故情報データバンクには、平成27年4月から令和2年3月までの5年間に、スプレー缶の事故が304件寄せられました
- 多かったのは、破裂・液もれ(151件)、吸いこみ・目に入る(70件)、皮膚障害(36件)、引火(21件)、凍傷(9件)
- 製品別では、化粧品が46件(15%)ありました
身だしなみに関係する事故の例
- シェービングクリームの缶が破裂:1年前に買い、中身が半分残った缶を浴室の洗面台に置いていた。缶の底にさびが浮いていた。だれもいない浴室で大きな音がして、缶の底がぬけて破裂し、クリームが飛びちった(60歳代男性)
- コールドスプレーに引火:部屋が暑いので、コールドスプレーを体や部屋にまいた。そのあと友人がつけたライターの火が引火・爆発し、全身にやけどを負った(10歳代男性)
- 冷たいガスで凍傷:噴射し続けると、出口のまわりは-25℃まで下がることがあり、近くから長くかけると凍傷になることがあります

プレ男部屋にコールドスプレーをまいて、ライターで引火…。ガスが部屋にたまってたのか。
古い制汗スプレーが止まらなくなった
国民生活センターには、制汗スプレーを使ったら、ボタンを1回押しただけで、空になるまで出続けたという相談が寄せられました(2022年5月)。
- 缶の中の樹脂の部品がもろくなってはずれ、出口が開いたままになって中身が出続けたと考えられました
- 缶に表示されていた製造者名は20年以上前に変わっていて、それより前につくられた、とても古い缶だったと考えられました
- 国民生活センターは、製造から長い期間がたったものや製造時期がわからないもの、異常のあるスプレー缶は使わないよう、よびかけています
使うとき
- 換気して、噴射する時間と距離を守る。製品の「使用上の注意」を必ず読む
- ガスコンロ、たばこ、湯わかし器などの火の近くで使わない。電化製品の火花でも引火することがあります
- 冷却スプレーは、同じ場所に近くから長くかけない
置いておくとき
- 直射日光の当たる場所など、40℃以上になる場所に置かない。車のダッシュボードは、真夏だけでなく春や秋でも65℃をこえることがあります。冬に暖房器具の前に置いて破裂した例も
- 湿気の多い場所に置かない。缶がさびて、もれや破裂の原因になります(浴室に置きっぱなしにしない)
- 子どもの手のとどかない場所に

身だしなみのスプレー缶の多くは、燃えやすいガスを使っています。火の近くで使わない、40℃以上の場所や湿気の多い浴室に置きっぱなしにしない、を習慣にしましょう。
捨てるとき
- 自治体のルールにしたがって捨てる
- 捨てるときは、火のない屋外でボタンを押すなどして、中身を出しきる
- 中身が残ったまま穴を開けると、ガスに引火したり、中身が飛びちったりするおそれがあります。穴あけをしなくてよいとしている自治体もあるので、指示にしたがいましょう
- 残ったガスを抜くためのガス抜きキャップがついている製品は、それを使いましょう(国民生活センター 見守り新鮮情報 第541号)
- 使わないまま長いあいだ置きっぱなしのスプレー缶がないか確かめ、不要なものは捨てましょう。古い缶は、部品の劣化で噴射が止まらなくなったり、缶が腐食して破裂したりするおそれがあります(同)
汗のなやみは手汗・わき汗が止まらない「多汗症」と、においの「ワキガ」、靴や服に使う防水スプレーの注意は防水スプレーは「屋外で、マスクをして、風上から」へ。

プレ男シェービングフォームは浴室から出して、洗面所の棚に置くことにする。

メル美車の中に制汗スプレーを置きっぱなしにするのもやめようね。
ドライヤーとヘアアイロンの注意は、ドライヤーのコードを本体に巻きつけて収納していない?へ。
アウトドアで使うクマ撃退スプレーの注意は、クマ撃退スプレーは「買って終わり」じゃないへ。
まとめ
- 身だしなみのスプレー缶の多くは、燃えやすい高圧ガス入り。事故は夏に多い
- 5年間で304件の事故。破裂・液もれがいちばん多い
- 使うときは換気、火の近くで使わない、冷却スプレーは近くから長くかけない
- 40℃以上の場所(夏の車内など)や湿気の多い浴室に置かない
- 捨てるときは自治体のルールで、中身を出しきる
- 古い缶や製造時期がわからない缶は使わない(古い制汗スプレーが止まらなくなった例も)
- ガス抜きキャップがあれば使う。長く置きっぱなしの缶は処分を
参考文献
- 消費者庁. 8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意!―使用時に吸い込んで呼吸困難になる事故や、廃棄処理時に引火する事故が発生―(令和2年8月7日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_032/assets/consumer_safety_cms204_200807_01.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. 一度に中身がすべて噴出したスプレー缶(相談解決のためのテストからNo.166)(2022年5月26日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20220526_3.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国民生活センター. 見守り新鮮情報 第541号 スプレー缶製品 正しい知識で事故を防止!(2026年5月28日). https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen541.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。