
プレ男うう、頭が痛い…二日酔いだ。これって、アセトアルデヒドとかいう毒のせいなんでしょ?

メル美そう聞くよね。でも、本当にそうなのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は「二日酔いの原因はアセトアルデヒド」説です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事(国立病院機構久里浜医療センター・樋口進名誉院長)をもとにまとめました。
二日酔いは、実はよくわかっていない
- 二日酔いの歴史は古く、旧約聖書にも記述があります
- それなのに、二日酔いの定義や診断基準は、いまだに示されていません
- 症状は、頭痛、胃腸の症状、睡眠の障害、感覚や認知の障害、うつ気分、自律神経の症状などさまざまです
- 飲みすぎが原因なのは明らかですが、なぜ症状が起きるのかは、わかっていないことが多いのです
答え:アセトアルデヒドは「本命」ではなさそう
- 以前から本命とされてきた血中アセトアルデヒドですが、二日酔いに関係していることを示すデータはほとんどありません
- 実際、二日酔いの状態でも、血中にアセトアルデヒドが検出されることはまれです
- ただし、お酒を飲むと顔が赤くなる体質(アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い人)は、二日酔いになりやすいことが報告されています。アセトアルデヒドそのものではなく、その「後遺症」が関係しているのかもしれません

メル美二日酔いの朝には、もうほとんど残っていないんだ!
考えられている原因
二日酔いのしくみを説明しうる要因として、次のようなものがあげられています。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 軽い離脱症状 | アルコールが抜けるときの症状の、軽く短いもの(ただし反対意見も) |
| ホルモンの変化・脱水・低血糖 | 酔っているあいだは尿を減らすホルモンが減って尿が増え、脱水に。二日酔いのときは逆に増える。糖の代謝に関わるホルモンも変化し、低血糖に |
| 体が酸性に傾く・電解質の異常 | その程度が、二日酔いの重さと関係 |
| 睡眠や体のリズムの乱れ | |
| 炎症反応 | 炎症のマーカーが高くなる。消炎鎮痛薬がある程度効く根拠とされる |
| お酒の不純物・メタノール |
- 最も的を射ているのは、1つの原因ではなく、これらの要因や、まだわからない要因が複雑にからみあって起こるという説明だとされています

二日酔いのときに血中からアセトアルデヒドが検出されることはまれで、脱水や低血糖、炎症反応など、いくつもの要因がからみあって起こると考えられています。二日酔いになるほど飲まないのがいちばんです。
結局、どうすればいい?
- 記事の結論は明快で、「二日酔いになるほど飲まなければよい話」です
- お酒の量は純アルコール量で考えましょう。飲みすぎて意識がもうろうとするような状態は、急性アルコール中毒の危険もあります(急性アルコール中毒)

プレ男「アセトアルデヒドのせい」って言い訳できなくなったな…。次は飲む量を決めておこう。
まとめ
- 二日酔いは旧約聖書にも出てくるのに、しくみはまだよくわかっていない
- 二日酔いのときに血中アセトアルデヒドが検出されることはまれ
- ただし顔が赤くなる体質の人は二日酔いになりやすい
- 脱水・低血糖・体の酸性化・炎症反応などが複雑にからみあうという説明が有力
- いちばんの対策は、二日酔いになるほど飲まないこと
参考文献
- 樋口進. 二日酔いのメカニズム. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2025年9月1日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-03-005.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。