
プレ男昼休みは牛丼を5分でかきこむのが得意なんだ。「早食いは太る」ってよく言われるけど、食べる量が同じなら関係ないでしょ?

メル美たしかに、量が同じならカロリーも同じだよね。本当に関係あるのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は「早食いは太る」説です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事(国立保健医療科学院・安藤雄一主任研究官)をもとにまとめました。
答え:速く食べる人は、太っている傾向がある
- 愛知県の35〜69歳の約4,700人(男性3,737人、女性1,005人)の調査で、食べる速さとBMIの関係を調べました
- 食べるのが速い人ほど、今のBMIが高い傾向がありました。さらに、20歳のときからのBMIの増え方も大きいことがわかりました
- これは、食べるエネルギーの量、年齢、喫煙、体を動かす量、飲酒などを考慮しても、統計的に意味のある差でした

メル美食べる量をそろえて比べても、速い人のほうがBMIが高かったんだ!
「お腹いっぱい」も重なると
- 大阪府と秋田県の成人3,287人の調査では、「速く食べる」習慣の人と、「お腹いっぱい食べる」習慣の人はBMIが高く、両方の習慣がある人はさらに高いことがわかりました
- これも、喫煙、運動、職業、食べるエネルギーの量、食物繊維の量、地域などを考慮しても意味のある差でした
ただし、「ゆっくり食べればやせる」はまだ研究中
- 「ゆっくりよくかむこと」は、肥満症の治療ガイドラインのなかで、行動療法の「咀嚼法」として位置づけられています
- 厚生労働省の検討会は、一口30回かむ「噛ミング30(カミングサンマル)」を提唱しています
- 一方で、速食いを直すことで肥満がおさえられるかを確かめた研究は、速食いと肥満の関係を調べた研究にくらべて、質・量ともにまだ少なく、今後の課題とされています

プレ男「関係はある」けど、「直せばやせる」はまだはっきりしないのか。マジレスだね。

日本の調査では、食べるのが速い人ほどBMIが高い傾向があり、食べる量などを考慮しても意味のある差でした。ただ、ゆっくり食べることでやせるかを確かめた研究は、まだ多くありません。
「かめる」ことも大切
- 歯を失うと、かめない状態になります。国民健康・栄養調査では、「何でもかんで食べられる」人は、70代で3分の2強、80歳以上では半数強
- よくかめなくなるとかたい食品を避けるようになり、ミネラル・ビタミン・食物繊維などが減り、栄養のバランスが崩れることがわかっています
- 歯を守るには歯周病やフッ素入り歯みがき剤の記事もどうぞ

メル美お昼はせめて10分かけて、よくかんで食べてみたら?
まとめ
- 速く食べる人ほどBMIが高い傾向。20歳からの体重の増え方も大きい(食べる量などを考慮しても)
- 「速食い」+「お腹いっぱい」で、さらにBMIが高い
- よくかむことは肥満症の治療でも行動療法の一つ。「噛ミング30」
- ただし、速食いを直してやせるかの研究はまだ少ない
- 年をとってもかめる歯を保つことが大切
参考文献
- 安藤雄一. 速食いと肥満の関係 -食べ物をよく「噛むこと」「噛めること」. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2020年7月28日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-10-002.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。