数字で見る日本のA型肝炎(2019〜2025年):2024年137件、2025年132件とふたたび増加。感染経路の4割は不明。海外での感染も3割に。60歳未満の99%は免疫がない
国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2026年3月号の特集「A型肝炎 2019〜2025年」をもとに、日本のA型肝炎の動きをまとめました。A型肝炎の届出は、男性間の性的接触を中心に流行した2018年に926件に達したあと、2021〜2023年はこれまでにない少なさでしたが、2024年は137件、2025年は132件とふたたび増えています。2020〜2025年の感染経路は、経口感染が56%、男性間の性的接触が3%で、39%は不明でした。2024年以降は海外での感染が約3割をしめ、60歳以上の人の割合もふえています。60歳未満の99%はA型肝炎の免疫をもっていないと推定され、ワクチンで予防できます。

プレ男A型肝炎がふえているってニュースを見たよ。日本ではどのくらいあるの?

メル美食べ物でうつるイメージだけど、性行為でもうつるんだよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、日本のA型肝炎の数字の話です。国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2026年3月号の特集「A型肝炎 2019〜2025年」をもとにまとめました。A型肝炎そのものについてはA型肝炎ってどんな病気?を見てください。
届出の動き
IASRによると、
- 2000〜2017年の届出は、年平均266件でした
- 2018年は、海外で流行したウイルスが男性同士の性的接触(MSM)を中心に国内で流行し、926件に達しました
- 2021〜2023年は、新型コロナの流行による海外渡航の減少などもあり、これまでにない少なさでしたが、2024年は137件、2025年は132件とふたたび増えています
どこで、どうやって感染した?
IASRによると、
- 2019〜2025年の1,010件のうち、国内での感染は約69%でした。海外での感染は2024年以降にふえ、全体の約3割をしめました。主な渡航先は、パキスタン、インド、インドネシア、韓国、タイなどでした
- 2020〜2025年の585件の推定感染経路は、経口感染が56%、男性同士の性的接触が3%で、39%は感染経路がわかりませんでした
- 2019年は、2018年の流行が続いていたため、男性同士の性的接触が16%でした
年齢・性別
IASRによると、
- 2019年は男性が78%でしたが、2020〜2025年は男性が54%でした
- 最近は60歳以上の割合がふえています。A型肝炎の免疫をもたない人が高齢化しているためと考えられ、年をとるほど重くなりやすいため注意が必要です

日本では、60歳未満の99%がA型肝炎の免疫をもっていないと推定されています。A型肝炎はワクチンで長く予防できます。
免疫がない人が多い
IASRによると、
- 2013〜2017年の調査では、全人口の約80%、60歳未満の99%がA型肝炎の免疫をもっていないと推定されました。流行が起きると大きくなるリスクが高いとされています
- A型肝炎は、ワクチンで長い期間予防できます。日本で承認されているワクチンに年齢の制限はなく、海外の流行地域への渡航者、医療従事者、慢性の肝臓病の人、男性同士で性行為をする人などのリスクの高い人、重くなりやすい高齢者では、接種が望ましいとされています
- 予防には、手洗いなどの衛生、十分な加熱(85℃で1分以上)も大切です

プレ男感染経路がわからない人も多いんだね。免疫がない人が多いから、ワクチンのことも知っておきたいな。
ワクチンについてはA型肝炎ワクチン、2026年の速報は【2026年9月の速報】エムポックスは前年の約32倍、A型肝炎は約3倍を見てください。
まとめ
- A型肝炎の届出は、2024年137件、2025年132件とふたたび増加
- 2020〜2025年の感染経路は経口56%、男性同士の性的接触3%、不明39%
- 2024年以降は海外での感染が約3割
- 60歳以上の割合がふえている
- 60歳未満の99%は免疫がない。ワクチンで予防できる
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構. 病原微生物検出情報(IASR)Vol.47 No.3(No.553)2026年3月 特集 A型肝炎 2019〜2025年. https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol47/553/553t.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
