基礎知識2026年10月12日

イギリスのHIV(UKHSA、2024年):新たな診断は4%減の3,043件。イングランドは6年続けて国連の目標「95-95-95」を達成。一方で、若い人の検査がへり、新たな診断の42%は遅い診断

イギリスのHIVについて、英国保健安全保障庁(UKHSA)の発表(2025年10月7日)をもとにまとめました。2024年、イギリスでHIVと新たに診断された人は3,043人で、2023年から4%へりました。イングランドでは、HIVとともに生きる大人の95%が診断され、診断された人の99%が治療を受け、治療中の人の98%でウイルスがおさえられていて、6年続けて国連合同エイズ計画(UNAIDS)の目標を達成しています。PrEPを使う人は11万1,123人にふえました。一方で、15〜24歳では検査が7%へり、新たな診断の42%は遅い診断で、遅く診断された大人は1年以内に亡くなるリスクが10倍でした。

目次
  1. 新たな診断は4%減
  2. 6年続けて「95-95-95」を達成
  3. 若い人と、遅い診断が課題
  4. まとめ

プレ男イギリスでは、HIVの新しい診断がへっているって聞いたよ。

メル美うまくいっている国から、学べることがありそうだね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、イギリスのHIVの話です。英国保健安全保障庁(UKHSA)の発表「HIV diagnoses fall in England」(2025年10月7日)をもとにまとめました。ヨーロッパ全体は、ヨーロッパのHIV(2024年、ECDC・WHO欧州)を見てください。

新たな診断は4%減

UKHSAによると、

6年続けて「95-95-95」を達成

UKHSAによると、イングランドは6年続けて国連合同エイズ計画(UNAIDS)の目標を達成しています。

そのほか、

HIVは、早く見つけて治療を続ければ、ウイルスをおさえ、長く健康に暮らせる病気です。遅く診断されると、1年以内に亡くなるリスクが大きく上がります。性行為があるなら、定期的に検査を受けてください。

若い人と、遅い診断が課題

UKHSAによると、

プレ男うまくいっている国でも、若い人や、検査やPrEPにつながりにくい人たちが取りのこされているんだね。

PrEPについてはPrEP(HIVの曝露前予防)とは?、治療でウイルスをおさえるとうつらないことはU=U(ユー・イコール・ユー)とはを見てください。

(更新)UKHSAの報告書「HIV testing, PrEP, new HIV diagnoses and care outcomes for people accessing HIV services: 2025 report」では、「遅い診断」を、診断から91日以内のCD4数が1mm³あたり350未満で、最近の感染の証拠がないもの、と定義しています。イングランドでCD4数がわかった人のうち、遅い診断は2023年・2024年ともに42%(2024年は928人/2,196人)でした。日本の「いきなりエイズ」(HIV感染がわかったときにすでにエイズを発症している)とは定義がちがいます。

まとめ


参考文献

  1. UK Health Security Agency. HIV diagnoses fall in England(Press release, 7 October 2025). https://www.gov.uk/government/news/hiv-diagnoses-fall-in-england (閲覧日:2026年10月12日)
  2. UK Health Security Agency. HIV testing, PrEP, new HIV diagnoses and care outcomes for people accessing HIV services: 2025 report. https://www.gov.uk/government/statistics/hiv-annual-data/hiv-testing-prep-new-hiv-diagnoses-and-care-outcomes-for-people-accessing-hiv-services-2025-report (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。